判決が出ました

2009-10-23 11:33:18 | 
以前記事にした猫虐待夫婦への署名のお願いですが、判決が出ましたのでお知らせします。
詳細はこちらですが、大まかな内容はこのようなものです。

2008年10月1日 04:03 携帯メール受信
「(成猫)が死んでしまいました。(子猫)はなんとか生きているのですが」

いたって健康な2匹がおためしのホームステイに入り、3日後このメールがS妻の携帯より届きました。
健康に関する約束、翌週の家庭訪問も約束し、子供がはしゃぐなか仮譲渡契約書を交わし、
一見何も問題なく幸せそうな家庭にあずけたはずが、たった3日で成猫の命が消え、子猫は動くこともままならない姿となりました。
S家より戻した猫2匹はともにひどく蚤がわき、子猫の顔面は腫れあがり、赤い目、皮膚の黒い斑点、
怯えぐったりし歩くこともできない様子から家庭内事故とは考えにくく、獣医師の意見を仰ぐこととなりました。
死亡猫の死因は内臓をはじめとする全身の毛細血管損傷によるものと診断されました。 
子猫は血液検査等によりレーザー治療と、解毒剤を投与されました。
S夫妻は本件虐待が発覚し、警察の事情聴取や行政の訪問後も、
幼い子供を伴い複数人と猫や犬の譲渡交渉をくり返していました。
本件の前後には、S氏が飼っていた猫や金魚が死に、犬に対する虐待を行ったことが発覚しています。
幼い子供は親の虐待時の様子を見ており、夫妻の罪の意識が薄いことを物語っています。
S氏は常習的に虐待を行っていると思われ、到底「殺すつもりはなかった」などという供述を信じることはできません。
S妻は死体をみつけただけと供述しているようですが、
S夫妻は交代で電話やメールをするなど希望動物の譲渡交渉をしていることが確認されています。
S夫妻が同時期に複数匹を集める行為は、命をもて遊ぶ対象としてかき集め、
すぐに死に至らしめる前提であることは明白であり、過失や無関係を装うには無理があると考えます。
たとえ小さくとも愛護動物の命と心は、私たちと同じく法律によって守られているはずです。
「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正、そして新たに愛護推進計画がはじまり、
行政をはじめ一般社会に大きな変化が期待されています。
愛護推進計画は人と動物が共生する社会をめざします。
小さな命を軽視せず、そこに小さな心が宿ることを意識することからはじまり、
結果として人と人の暮らし良い社会を目指しています。
捨て猫たちはどこかで命をさずかるものの、多くは死に、
その中でも強運を持つ少数の猫だけが保護され一時の命を約束されます。
保護する者たちは、動物病院へ何度も通い、数々の検査や治療をし、ワクチン接種をして新しい家族へ託します。
「この子とその家族が幸せでありますように」という願いのもとに送り出すのです。
命をもてあそび、心を裏切る、この加害者に対し動物愛護法が機能しないことは、
さらなる不法行為を助長することになりかねません。
私どもは、今後の同種犯罪を防ぐ警鐘の意味も含め、厳正、公正かつ適切な処分をもって対処して頂きたく、
静岡地方検察庁へ嘆願いたします。

6665名の署名が集まったそうです。
S夫妻の判決は有罪。
動物愛護法違反で罰金20万円となりました。
記事を見て署名に協力していただいた方ありがとうございました。

動物の遺棄(捨てることも)、虐待は動物愛護法でしっかり犯罪と明記されていますが、なかなか人間と違って軽い罪だと思います。
人間だったら連続殺人なわけだし・・・
まだまだ軽いと思いますが、これから同じような事例があった場合の前例となるのはよいことだと思います。
もう虐待を続けないことを祈ります。

今朝の新聞でも宇都宮の動物愛護NPOの男性が飼えなくなった犬猫を飼い主から1匹数万円で引き取り、
死ぬまで面倒を見ると言って保健所に37匹を引き取らせ逮捕されたというニュースがありました。
保健所は引き取る代わりに事業をやめるように求め、男性も了解したそうです。
(しかしまだ県と市の呼びかけに応じず、解散していません)
37匹のうち31匹は保健所などで新しい飼い主を探し、譲渡しましたが残りは処分されました。
こちらも刑事告発されているところです。
どの団体でも引き取る余裕なんてないはずですから、このようなものにだまされてはいけません。
最後まで飼うのは当たり前だし、お金で引き取ってもらう前に本当に飼えないのか、
あらゆる方法を考えて死ぬ気で貰い手を捜したのかとも思います。
里親なんてちょっと周りに聞いたくらいで簡単に見つかるわけがないしね。
少しづつ保健所への持込は規制(身分証明書の提示など)されていますが、早くなくなってほしいですね。
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5 コメント

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恐ろしいですホントに。 (ぴよ)
2009-10-23 14:54:33
以前の記事を拝見していましたよ。

なんでそんな事が出来るのか?ほんとに人間は恐ろしい。そして人間と人間の戦いにもなりますよね。

矢鴨や猫やウサギその他色々な多くの小動物の虐待をテレビで見るたびにも同様に恐ろしく思っています。
小動物だけではなく、人間自身もですけどね・・・・・

ウチの隣家は犬を飼っていますが、かわいそうです。
猫除けに飼い始めたそうなのですが、子供が生まれる前は皆が犬の名前を知っているほど犬を気に掛けかわいがっていたらしいですが子供が生まれてから、ただ餌をあげているだけ みたいでアホ犬だのバカ犬だのと言ってる声もきこえたりしていました。その頃に比べたら最近は少しは犬を大切にし始めている感じになったようですけれども、散歩にもつれてってもらってないようです。もう何年も・・・

猫を飼っていたのだけれど、孫が猫アレルギーで遊びにこれないので困ったと言っていた女性の猫はなんらかの病気になってましたけど、病院には連れていかれてないみたいでした。猫が亡くなって孫が遊びにこれるようになったのでしょうけれど・・・
彼女は晩年に目が不自由になってきたようです。

長年飼い殺しにあっている犬猫達もかわいそうです。

そのバツは必ずその人間に返ってくるのだろうけれども・・・・・

この犯人の家庭の犠牲者が増えることなくなんとか有罪にもなったようでホント良かったですよね。

私はこの件に何の協力もできませんでしたが、戦った方々はスゴイと思いました。
返信する
よかった・・・ホッ (musa)
2009-10-24 16:44:49
でもこのような人間は監視しないと懲りずに
繰り返す可能性が高いですね。心療内科、精神科への受診も義務づけると良いのにと思います。この人の育った環境がどんなものかそこまで掘り下げないとこのような行為をする原因は解らないですね。生まれながらにして持っているでは辛すぎます。

本当に心から反省しいままで虐待した子たちに
手を合わせもうこのようなことしないことを約束して欲しいです。願望ですが。
返信する
Unknown (みーにゃん)
2009-10-25 18:12:50
paruさんをはじめ、署名にご協力頂いた皆さん、ありがとうございました。

去年の12月、依頼者の方に直接お会いしてお話を伺いましたが
あまりの酷さにファミレスで人目もはばからず、二人で泣いた事を思い出しました。

これで少しは心の荷が下りたのかな?と考えてしまいました。

二度とこんな事はして欲しくないですね。
返信する
Unknown (BR_GIRL)
2009-10-26 12:16:51
ご報告ありがとうございます。
S夫妻、有罪判決とのことですが、
いろいろな意味でこれからですね。

尊い命を奪われてしまった子たちの
清らかな眠りを祈ります。
返信する
これから (paru)
2009-10-26 19:52:34
病んでいるのだと思いますよ。
普通の神経ではできないことでしょうから。
罪の意識がこれでできたのならいいですけれど
自分がもしあげた猫がこのようなことになったら、やはり泣き寝入りはしたくないだろうなと思いました。>ぴよさん

本当に、カウンセリング受けないとだめなんでしょうね。
この夫婦の育った環境とかも。
周りで勧める人がいるといいのですが、その親も原因だったりすると難しいですね。>musaさん

また再犯しないように見張らないと怖いような気もしています。
有罪ということで悪いことだと自覚するといいのですが。
でもこのような結果まで奮闘された皆さん、大変だったと思いますが、お疲れ様でした。>みーにゃんさん

本当にこれからですね。
良い方向へ変わってくれるといいですね。>BR_GIRLさん
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