米の消費量その2

2006-07-07 00:03:03 | Weblog
米の消費低下の原因に食べ方の問題もあると思います。
おかず→ごはん→味噌汁、と交互に「三角食べ」ができない子供が増えているそうです。
1つのものを食べ終わり、また次のものを食べていく「ばっかり食べ」しかできなくなっているそうです。
「三角食べ」をするとまんべんなく口の中で味が混ざります。
これによって味の調節をしているのです。
口の中で微妙な味の深みを感じることができるのは日本人だけなのだそうです。
これを「口中調味」と言います。
日本人は民族の中で一番味覚をとらえることができると言われています。
今はこれが崩壊しているのでしょうね。
1皿だけの食事ばかりでは味覚のバランスが失われていきます。
あと食事量の調節もできません。
ごはんとおかずがあれば、例えばお年寄りならご飯1膳で食べきるおかずの量で
ちょうどよい、と調節ができます。
若者ならご飯2膳分のおかずで、たくさんの栄養を取る、という風に自然となっていきます。

現在ではこのような食事を取る家庭が減少しています。
以前NHKスペシャルで「好きなものだけ食べたい~小さな食卓の大きな変化~」という番組が放送されました。
ある小学校の全児童の食事を1週間撮影してもらうというものでした。
写真の数は3500枚。
まず特徴的な食事として、
・切り札型
 「うどんと野菜ジュース」などとりえあず気休め的に栄養、という感じ。
 サプリメントを与えている家庭も。
・バラバラ型
 家族がバラバラなメニューの食事をしている。
 父親は煮物、母親はサラダとスープ、子供は好きなサクランボととうもろこしだけ、など。
・好きなものだけ型
 子供の好きなものを出す。ケーキとみかん、冷凍食品のたこ焼きだけ、など。

これでは「三角食べ」以前の問題です!
このような子供の中では
糖尿病や高脂血症、肥満とやせ、骨粗しょう症、便秘、体力・集中力の低下などが多いそうです。
嫌いなものを与えてケンカしたり、泣かれるよりは好きなものを与えてしまおうという感じのようです。
実際そういう家庭の親は「子供のうちは肉が好きなのだろうから成長するにつれて食べるようになると思います」
「自然に好き嫌いが治るまで気長に待とうと思います」というとてものんきなものでした。
待っていても治りませんよ~。
しかし、この親も子供の健康診断の結果を見て、さすがにやばいと思ったのか
少しずつ嫌いなものを使った料理をし始めていました。
子供も少しずつ嫌いな野菜を食べはじめ、
「おかあさんが作ってくれたら食べるかも」とつぶやいてましたよ;;
あと、子供を入院させ食事の改善をする病院が紹介されていました。
そこでも親は普通にTVに出ていました。
恥ずかしくてTVに出られない、という意識はないのかなぁ。
これがきっかけで治るならいいや、という感じなのでしょうか?
こういうことは病院や学校で治す以前に家でやることではないのでしょうか?
まず、子供用に毎日別メニューを出す、という感覚がわかりません。
子供の頃は家族みんな同じおかずしかなかったし、食べないならなしでしたよ。
昔はそんなものでしょう。
1回くらい食べなくても死にませんしね(笑)
あと食べ物を残しても怒らない親ばかりにもびっくりしました。
旦那なんて実家で畑もやっていますから、
収穫時は夏ならなすづくしメニューが1週間続いたとか。
子供の頃は嫌だったようです。
今となっては旬に合った食事でよかったのだと思えますけどね。
親に育ててもらって感謝するのはまず健康な体なんだよな~と
この年になって思うそうですよ(笑)
コメント (7)
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