サヴィツアの滝から引き返し、ボーヒン湖を通り、ブレッド湖畔に戻りました。パークホテルのクリームケーキが食べたいと思っていましたが。ちょっと時間が心配だったので、スルーして、ガソリンを入れてレンタカーを返却し、レンタカー屋のあるホテルクリムのすぐそばにバス停があり、そこからLesce Bledという鉄道駅までバスに乗りました。ブレッドは渋滞が激しいとも書いてあったので、早めのバスに乗りましたが、べつにスイスイと10分ほどで、Lesceに着きました。ブレッドからリュブリャナにバスで戻り、そこから鉄道という手もありますが、Lesceから直通でクロアチアの首都ザグレブに行けるので、Lesceから乗りました。電車を待つ時間がかなりあったので、ここで名物のクリームケーキがあるのではと思いましたが、ありませんでした。電車を待つのに、待合室などはないので、駅の角のオープン喫茶で飲み物を飲みつつ休憩して待ちました。1日でユリアンアルプス一周もハードですが、1日でブレッド城とヴィントガル渓谷、ボーヒン湖、サヴィツア滝、それから、クロアチアへ移動というのもなかなかのスケジュールです。もう少し、ボーヒン湖でゆっくりしたかったなとか、ブレッド湖でマリア教会に船でいけなかったし、クリームケーキも食べられなかったのは心残りですが、2日でスロベニアのいいとこどりをしました。
ボーヒン湖の南岸を進み、ウカンツというところから登り道を行き、有料駐車場に車を置いて、サヴィツアの滝に向いました。エメラルドの滝ということで、入場料2.5?で、ひたすら階段を25分上がり続けました。途中何も見るものがなく、階段だけ見て登るのはつらかったです。山形の山寺の階段や近江の長命寺の階段よりも長い感じで、山科の音羽山の階段くらいはあったような気がします。高低差は400mは登っているのではないでしょうか?大文字よりは登ったような。地球の歩き方には、ちょっとしたウオーキングにぴったりと書いてありましたが、行ったことない人が書いたなと思います。行った先は、緑の滝壺がきれいでしたが、往復の時間を考えると、ボーヒン湖でゆっくりした方がよかったかも。しかし、行かなかったら、心残りだったでしょうし、エメラルド逆V字のサバア川の源流を見たということで満足しましょう。
bled湖から車で15分くらいのところにヴィントガル渓谷があります。入場料4?。入ったときは、駐車場が開いていましたが、ここを出る昼ごろには満車になっていました。観光バスもやってくる所で、観光客がたくさん来ていました。透き通ったエメラルドの川の岩肌に遊歩道が造ってあり、そこを往復1時間半の予定が2時間たっぷり堪能しました。アップダウンはないので楽な道です。流れはどこまでいっても透明で青いように見えたり、緑に見えたり、実際、水に色がついています。ところどころに滝があります。滝の連続というと赤目四十八滝を思い出しますが、水の色が違います。赤目は黒いです。エメラルド透明の川はこのユリアンアルプスのふもとではフツーかもしれませんが、いつまでも見ていたい色でした。
今回の旅行の宿はすべてbooking.comというサイトで選びました。口コミがたくさん載っているのと、1週間程度前まではキャンセルができるものがあるからでした。駅近のホテルなどは、予約即料金引き落としのものもありますが。bledの宿はApartments Vila Margeticaという所で、bledの町の中心にあり、バス停、スーパー、レンタカー屋、ガソリンスタンドなど、なんでも近くて良かったです。これで、78?、49m2です。最初はレイクビューのbled湖畔で探していましたが、レイクビューはとても高くまた予約済みになっていました。Apartments Vila Margeticaは口コミもパーフェクトとかspotlessという評判が高かったのですが、なるほど、まるで、住宅展示場のモデルハウスのようで、スタイリッシュで、防音窓、テラスもあり、2200Wのドライヤーも強力で、良い所でした。部屋にコンセントがたくさんあり、リビングなどは普通、2~3個でしょうけど、10個もコンセントがありました。全部で23個以上ありました。全体的にとても贅沢すぎる造りだと思いました。せっかく、台所もついているので、卵やソーセージを焼いて、朝ごはんにし、ゆで卵をつくって、アメリカンドッグも作って、昼食分にしました。
すでにTolmin gorgesで予定時間を2時間遅れになっており、これから、宿に帰るのにまだひと山越えなければならないので、心配になりました。Most na Soci の鉄道の石橋を捜すのに、事前のgoogle map上での写真投稿場所にこだわりすぎて、うろうろし、結局普通に幹線道路を進んだ先にその橋はありました。ちょうどボーヒン鉄道の電車が通過していきました。ボーヒン鉄道はオーストリアハンガリー帝国によってアルプスとトリステ湾を結ぶ主要路線だったのが、現在はローカル観光列車になっているようです。この石橋に沿って左折して、ボーヒン鉄道に沿って行かなくてはいけなかったのに、石橋をくぐって直進してしまって道を間違えて、かなり進んでから気づき、ここまで戻って、時間をロスしてしまいました。(ポータブルカーナビを手に持っての人間カーナビで、音声指示はありません。)ボーヒン鉄道はコブラ山を突き抜けるトンネルに突入していくのですが、車では403号線から909号線に沿って峠越えをしました。途中1車線のところもありましたが、思っていたよりは、良い道で、断崖絶壁ではなくてよかったです。この日はボーヒン湖の下見をする予定をしていましたが、暗くなってきそうなので、ボーヒン湖にはよらず、ブレッド湖に向い、宿にはついたのは午後8時でした。あまりに疲れたので夕食も食べずに寝てしまいました。
ヘミングウエイの武器よさらばの舞台でもある第一次世界大戦中のカポレットの戦いの地コバリドは清流ソチャ川が流れ込む静かな町です。地球の歩き方には2ページにわたって記述があるのですが、一番の見どころと思われるソチャ川にかかるナポレオン橋には誰もいませんでした。ナポレオン橋のそばから歩道を行き、秘境だと想像していたコジャックの滝まで歩きました。コジャックの滝は全然秘境ムードはなく、20人くらいのグループが滝の上の岩に登っては、滝に飛び込んで騒いでおり、滝壺も濁っていて興ざめでした。ソチャ川にかかる吊り橋からも次々飛び込み騒いていました。帰り道、蜂に背中を刺され、ものすごく痛かったです。蜂に刺されるのは、静岡の寸又峡で刺されて二回目でしたが、ショック症状にはなりませんでした。
関空からフランクフルト経由でスロベニアの首都リュブリャナに夜到着、セントラルホテル泊(91?)、翌日朝6時にリュブリャナからバスに乗り、ブレッド湖へ。セントラルホテルは朝食付きですが、早朝出発を告げるとお弁当を用意してくれました。(ジュース、ヨーグルト、パン2~3個)
ブレッド湖畔でレンタカーを借りて(8時に予約で行ったら、オフィスに人がおらず、心配しましたが、20分遅れでやってきました。リュブリャナから来て渋滞だったそうですが。私もリュブリャナからバスで来たんだけど)ユリアンアルプス一周をしました。距離的には琵琶湖一周と同じくらいなので、1日で一周可能と判断しました。ブレッドから高速に乗り、クランスカゴラ、ポドコレンを経て、1時間で最初の目的地ゼレンツイの泉に到着しました。イギリスの化学者ハンフリー・デーヴィー卿(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ホウ素、バリウムの6元素の発見者で、その弟子がファラデー法則を発見した、ファラデー)がヨーロッパでここより美しい所はないと言ったそうです。ゼレンとは緑を意味するスラヴ語だそうで、湧水が湧いているのが見えました。カモや魚が泳いでいます。この水がサバア川の源流になりるそうです。とても静かでのどかな所で、ハイキングやサイクリングの客がときおりやってきますが、いいところです。写真をクリックすると拡大します。
昨日、旅行から帰ってきました。スロベニアとクロアチアを巡り、フランクフルト経由で帰国しました。日本は、じっとり蒸し暑くへばりつくような湿気があり気候が違います。足元はアスファルトと石畳の違いがあります。日本の山はてっぺんまで木がはえています。向こうでは、岩山やはげ山です。向こうでは、日差しが強くても帽子をかぶったり日傘をさす人はいません。肌の露出度が大きく、入れ墨をしている人が多く、漢字の家とか好とかの文字を入れ墨している人もいました。日本ではネイルのおしゃれが流行っていますが、向こうでは、付け爪はおろか、マニキュアを塗っている人もあまりいませんでした。 旅行中、天気に恵まれ、傘はいりませんでした。かなり持ち物厳選して行ったのですが、洗顔せっけんはいりませんでした。粉緑茶はまずく試しに飲んでから持って行くかきめたら良かったです。味噌汁、吸い物の粉末も不用でした。サロンパスはもう少し必要でした。着替えは2日分で大丈夫、タオルも一枚だけでいいです。スーツケースは持たずにほんと正解、バスの乗り降りが軽快でした。
帰りの飛行機はルフトハンザでしたが、個人ごとのスクリーンがなく、階段下のトイレもなく、古いタイプの飛行機でした。映画や音楽を楽しむことができず、寝ることしかできません。しかし、寝ていたら、おやつも、朝ごはんも配ってもらえませんでした。後で気づいて、朝ごはんはもらいに行きました。席は三人席の窓側でしたが、隣の人にどいてもらわなくても、前の席の隙間からトイレに行ける席でした。
となりの二人は若い女性で、どこへ行っていたかきいたらチェコだというので、チェコは良かったですか?と聞いたら、観光ではないので、というので、試合旅行ですか?と聞いたら、そうだとのこと。その後、私の隣の隣の人がサインを請われて、サインをしていたので、これはロンドンオリンピックの代表かもと思いましたが、なんの人か知らないのに、サインを請うのもヘンなので、そのままでした。隣の人になんのスポーツをされているのか聞いたら卓球とのことでした。帰国後調べたら、私の隣の人たちは国際卓球大会のの参加選手で、隣の隣の人はロンドンオリンピックの卓球銀メダルを取った愛ちゃんたちの団体戦の控え選手の藤井寛子選手(日本生命)、隣は土井みなみ選手(中国電力)でした。二人とも8月29日から9月2日まで行われたチェコオープンの自主参加選手という名簿に載っていました。彼女らだけでなく、他にも数名参加選手が同じ飛行機に乗っていたようでした。揃いの似たような特殊な首まくらを持参していました。渡航費用などは出してもらえるようでした。