大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

オリンピアの遺跡散策ツアー

2013-07-22 | JOA (オリンピック関連)
IOAの施設からオリンピアの中心街まで歩いて20分ほど。ダウンタウンに向かう途中に古代遺跡の集まったエリアがあります。ガイドを受けながら古代オリンピック競技会が行われていた遺跡を散策しました。


競技場入り口近くにあるヘラ神殿跡で今でもオリンピック時の聖火リレーの火を熾しています。大会前には、伝統儀式にのっとって採火式が行われます。


写真は、競技場入り口付近。両側に石の台座が並んでいるが分かりますか?右側は勝利した選手を讃える像が建っていました。一方反対側はというと、その昔、競技会で不正行為(賄賂を贈って負けてもらう。)を行った者へ、後世までの戒めとして「オリンピックの勝利は金銭によってではなく、自らの足の速さと力量によって決せられるべし」と刻まれたゼウス像がずらりと建っていんだそうです。英雄だけでなくて、不正を働いた者も「不名誉」なことで1200年以上経った現在までも永遠に伝えられています。

Fair Playが叫ばれるのは今も昔も変わらないようです・・・。

競技場入場門前のアーチをくぐると古代オリンピック競技会が行われていた競技場が目の前に広がります。



なんとこの競技場には、スタディオン競走(直線約180mの徒競走)が行われていた時のスタートラインが残っています。

古代の陸上競技は、写真のように直線コースで行われていました。これを往復する競技もありました。


競技場はこのスタディオンを基準として設計されたようで、そこから、競技場を意味する「スタジアム」という言葉が生まれたそうです。ちなみに競技は男性のみの参加、そして裸で行われていました。毎年IOAの青年セッションでは、夜になると昔の伝統に従ってスッポンポンで走る人が出没するという噂が(笑)・・・。