大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

Day 7 帰国の途へ

2012-01-17 | JOA (オリンピック関連)
今回の冬季YOGによってYOGというオリンピック文化がどのように形成され、どうDNAとして継承されていくのか。帰国したアスリートたちがアウトリーチプログラムとしてどう伝達し仲間と共有していくか、それを見届けること。さらにオリンピック教育という観点からYOGの精神を伝えていく必要性を痛感した視察の旅だった。

IOCは「YOGはオリンピックのコピーではない」と明言している。YOGは、新しいコンセプトのもとに行われる全く新しいイベントなのだ。大会期間中、アスリートに競技の合間を見ては、CEPに参加し様々なことを学ぶことを推奨している。教育的な要素が内包された競技会なのだ。

今回の大会運営に関して、IOCから直接600万ユーロの補助金が組織委員会に支払われた。これに加え、IOCは参加する全選手、役員の旅費と滞在費を支払っており、トータルで概算1500万ユーロの持ち出しているのだとか。ロゲ会長は今後もこの方針を続けると名言した。YOGはIOCにとってマーケティングのためのイベントでは決してなく、世界のユース育成に向けた投資であるとYOGの意義を説明する。YOGを通してユースの育成に努める。そんなIOCの姿勢が今後も続いていくことを期待してならない。