近事変々

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おおぜいの観客が詰めかけた東久留米市 「南沢獅子舞」

2013-10-16 09:44:27 | 民俗・行事

13日の日曜日には、東久留米市南沢地区に伝わる「南沢(みなみさわ)獅子舞」を観にいってきた。
4年ぶりの奉納とあって、これを逃す手はないとおっとり刀で出かけたのだが、南沢氷川神社拝殿前の舞場には、狭い境内を埋めつくすように、おおぜいの観客が詰めかけていた。
そんな訳で、人垣の背後に立つしか方法がなく、光線の具合も悪く満足な写真は撮れなかった。

  

ここの獅子舞は江戸時代初期から五穀豊穣と悪疫退散を祈願する三匹獅子舞で、4年に1度、秋季例祭に合わせて、南沢氷川神社と多聞寺に奉納されているものである。
獅子舞は、雌獅子(めじし)中獅子、大獅子と、花笠、山の神、棒使い、 世流布(せいるふ)、おかめ・ひょっとこ、万歳(まんざい)、笛、歌方により執り行われ、東久留米市の無形民俗文化財に指定されている。
舞場は楕円形で金属のパイプに紅白のテープを巻いた物で囲われていたが、思ったより狭い場所であった。花笠は支持棒付きの行燈型で2本しかなく、係の人が支え持っていた。

南沢の獅子舞/近藤英一郎「東京の祭り」
members2.jcom.home.ne.jp/ichikondo/10%20minamizawanoshishimai.html

多聞寺からの「道行き」行列が到着し、神官のお祓いが済むと、「山の神」の先導による踊り込みから獅子舞が開始される。

  

「棒使い」が六尺棒と太刀(木刀)で渡り合っていると、長い刀を差した「世流布」が仲裁に入り口上を述べる。これは、歌舞伎十八番の暫(しばらく)を真似ているものである。

  

               

続いて、神楽の笛に合わせて「おかめ・ひょっとこ」が登場する。
二人が面白おかしく踊りながら、最後に抱き合うような仕草をすると、「山の神」が躍り出て獅子舞となる。

   

  

最初は「山の神」と「雌獅子」が舞い、「山の神」が退くと「中獅子」が登場する。

  

   
「大獅子」が加わってひと踊りすると、次に「中獅子」とで2頭の舞になる。

            

3頭の獅子が揃うと、花笠の周りを回る「花めぐり」の舞となり、花笠の後ろに隠れた「雌獅子」を「中獅子」と「大獅子」が奪い合いを演ずる。

  

   

  

最後に「岡崎」という曲になると、3頭揃っての舞となり、拝殿に礼拝を繰り返して終演となる。





なお、万歳(まんざい)は、神前では畏れ多いということで多聞寺だけに奉納されるのだが、午後7時から行われるため獅子舞が終わったところで帰ってきた。


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