近事変々

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柴又八幡神社の神獅子舞

2011-10-13 08:59:49 | 民俗・行事
9日の日曜日、葛飾区の柴又八幡神社に伝わる神獅子舞を見に行ってきた。
連休の中日とあって、柴又駅前は帝釈天に向かう観光客でごった返しており、駅前にある「寅さん」像の
前では、記念写真を撮る人達が引きも切らずといった按配であった。

柴又八幡神社は帝釈天とは反対側で、踏切を渡ってすぐの所にあった。
こちらも例大祭なので提灯が飾られ、露店もでており、けっこう人出は多かった。



柴又八幡神社|葛飾区柴又の神社、旧柴又村鎮守/猫のあしあと
http://www.tesshow.jp/katsushika/shrine_shibamata_hachiman.shtml


神獅子舞というのは、一人立ち三頭仕立ての、いわゆる三匹獅子舞なのだが、やはり「所変われば品変わる」という通り、他とはかなりの違いがみられた。
そのことについては、葛飾区教育委員会の説明板に詳しく書かれているので、以下を参照されたい。

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葛飾区指定民俗文化財「柴又八幡神社の神獅子」

                                     所 在 地 葛飾区柴又三丁目30番24号
                                     指定年月日 昭和53年(1978) 2月13日

 昔から疫病除けの信仰と結び付いている神獅子の神事です。
 神八幡神社由来は定かではありませんが、三体の獅子頭は柴又村の名主斎藤家の家宝として代々秘蔵とされていました、ところが獅子が夜な夜な抜け出して、同家の米蔵で米を食い荒らすため、主人は怒って獅子頭を江戸川に投げ捨てました。しかし不思議なことに獅子頭は急流をさかのぼり土手にあがってきたので、村人たちは大変驚き獅子頭を八幡神社に奉納したと伝えられています。
 獅子舞の演目は「御前舞(ごぜんすい)」「花がかり」など全部で九つになります。
 都内の他の獅子舞の演目とくらべて「御前舞」のように他ではみられないものがあり、また猿の介添、花笠の万灯持ち、ささらをすらないこと、庭が板敷であることなど他とは系統を異にする獅子舞として注目に値します。

                                           葛飾区教育委員会

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神獅子舞は朝11時から夜の8時頃まで演じられるということだが、全9場ある中で、「献饌の舞」・「飛び活鼓」・「笹がかり」の三場を見て帰ってきた。

11時に鳥居の外からの「道行き」が始まった。
一行は尻尾を着け猿のお面をかぶった猿田彦に先導され、拝殿の周りを三回まわった後、また鳥居の方に戻って行った。
この間に拝殿では神事が行われているようだったが、それから1時間ほどは庭(舞台)では何も行われず、1時間ほど待ちぼうけになってしまった。
 




12時過ぎになって、ようやく庭での舞が始まった。
神獅子舞では囃子舞台の葛西囃子が始まりと終わりの合図なっており、最初は「献饌の舞」で、舞手は小・中学生くらいの感じであった。
獅子は大獅子・中獅子・子獅子という構成になっているが、獅子頭も衣装も同じようなものなので、角の形で区別するしかないようだ。



かなり長い舞であったが、囃子方から随所で「やー」とか「それっ」とかの掛け声がかかるのも変わっていた。
また、板敷きの板を獅子が踏みならす場面もあった。



30分ほどしてから、舞手が交代しての「飛び活鼓」という舞になった。
ここの獅子舞では、演目ごとに舞手が交代することになっているが、都合27人の舞手がいることになる。
都市化の激しい時にあって、これはとても素晴らしいことであり、保存会の努力が大きいことを物語っているのではないかと思った。





三番目の演目は「笹がかり」というもので、横にした笹竹を挟んで、獅子たちが相手の様子を窺いながら踊るものである。
大獅子が笹竹を大きく揺さぶる場面もあるが、最後には三匹が仲良く踊るという筋書きになっている。
もう少し見たいという気持ちもあったのだが、金町線の本数が少ないような感じだったので、早めにお暇してきた。


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