リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

暖かくなってきたこの時期に思い出す、昔の温泉宿

2007-04-04 05:52:06 | Weblog
この時期になると思い出すことがある。

私が小学3年生か4年生の頃のことである。
学校を休んで1泊2日の温泉旅行に行った。

ちょうど新学期が始まってまだ、寒さの残る今頃である。

ある山深い1軒の小さな温泉宿に泊まった。

風呂場までは、まるで真冬の寒さ。
しかし、木製の浴槽にはふつふつと熱めの温泉が流れ込んでいた。
風呂場は、蒸気でいっぱい。
硫黄のにおいが鼻を突くが、それも心地よい。

風呂場には、私以外は誰もいない。
時間は、早朝。

硫黄のかおり。
ふつふつと流れ込む温泉の音。
小さな木製のそれも硫黄で黒ずんだ浴槽。

この世に、こんないいところがあるなんて信じられなかった。

湯上がりに、朝出されたのは、梅干しと砂糖。
砂糖は、しょっぱい梅干しにつけて食べる。
甘酸っぱさが、口の中に広がる。
梅干しの塩分は、温泉で失われた塩分を適当に補給するためだろう。

どれをとっても、その後行ったどの温泉より思い出に残っている。

その宿までは、当時としてはまだ車もあまり一般的でない時代に、往復はバンであった。

温泉宿までの国道は、かなり舗装されていたが、今のような高速はない。
確か、片道4~5時間かかったと思う。
途中、舗装もされていない砂利道もずいぶん走った。

しかし、空気はきれいだったので、車の窓は開けて心地よいドライブを楽しんだことを覚えている。

父の計らいで連れてきてくれたこの温泉旅行。

今でも、暖かくなってきたこの時期の、寒さとともに思い出す。