リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

セシウムの放射線は、公園のブランコ下が危ない【ナウシカと同じような世界に生きる】

2012-01-20 21:06:33 | Weblog

セシウムは、ブランコ下が危ない

 

福島第一原発によって、東日本の多くの地域がセシウムによって汚染された。

 

先日やっと国内メーカー製の放射線量計(ホームセンターで9800円ほどした)が手に入ったので、身近なところ(いずれも福島第一原発から200km以上離れている)を計測してみた。

 

その結果、私が測定した範囲で、最も注意しなければならないのは、子どもがよく遊ぶ公園のブランコ下ということが分かった。

(ちなみに、我が家の軒下(隣の家と軒が近く、セシウムの落下が少なかったと推測できる)で計測すると0.05マイクロシーベルト毎時で、この放射線量計の測定限界値未満であった。おそらく、原発事故前は、どこもこの値であり、これを超えた値は、福島第一原発事故による汚染と推測できる)

 

最も高い測定値は、0.57マイクロシーベルト毎時であった。

年間に換算すると、約5ミリシーベルト。

(ずっといれば、放射線技師の年間許容量20ミリシーベルトの約1/4にもなる)

 

一瞬嘘ではないかと思ったが、測定値には間違いない。

 

何回か繰り返してみると、場所により異なるが、0.13マイクロシーベルト毎時から、0.19マイクロシーベルト毎時。

年間に換算すると、1.14ミリシーベルトから1.66ミリシーベルトで年間許容量の1ミリシーベルトを超える。

 

どうして、そこが高かったのか周囲をよく観察すると、

 

(1)  ブランコ下は、子どもが足をするため、すり鉢のようになっていて、周囲より低い。

(2)   そのため、周りから雨水や風とともに砂やセシウムが入り込む。

(3)   ブランコ直下は、砂が削られているが、周りは砂が盛り上がっていて、特にその近くで測定値が高い。

 

子どもはブランコが大好きである。

足が地面を擦るので、底(ブランコ直下)が削れる。

すると、セシウムが砂とともに雨水や風で集まる。

(中には、子どもが知らないで手で集めるものもあるだろう)

何も知らない子どもは、その砂を友達にかけたり、自分で頭からかぶったりする。

 

まるで、セシウムのシャワーをあびていることになる。

 

確かに、ブランコそばにずっといるわけではないので、いわゆる外部被曝はそれほどの線量にはならないかも知れない。

 

しかし、砂で遊んで、口や鼻から体内に入れば、半減期30年のセシウムをずっと被爆し続けることになる。

 

公園のみならず、地形的に「谷」あいは、どうしても気流の関係や雨水が集まるので、セシウムが集まりやすいと言えるだろう。

公園のブランコ下と同じように。

 

だから、谷あいの田畑で収穫した作物も当然セシウムの量は多くなるだろう。

 

今、我々にできるのは、こうしたところで子どもたちを遊ばせないことと、こうしたところで収穫された農作物に注意するくらいであろう。

 

少なくとも30年~40年(場合によってはそれ以上)、ずっとそうしなければならないのはつらいけど。

子どもにもかわいそうだけど。

 

セシウムは芝の上など、浸透しにくいところが危ない

 

放射線量計で放射線を計測して分かったのは、セシウムが流れにくいところが危ないと言うことだ。

 

海岸一帯を計測した値は次の通りである。

林近くの芝の上:    0.14マイクロシーベルト毎時(年間1.23ミリシーベルト)

駐車場の排水ますの上: 0.13マイクロシーベルト毎時(年間1.14ミリシーベルト)

灌木(つばき)の上:  0.11マイクロシーベルト毎時(年間0.96ミリシーベルト)

駐車場アスファルトの上:0.06マイクロシーベルト毎時(年間0.53ミリシーベルト)

 

つまり、下に芝などがあって、セシウムを受け止めとめ、とどまってしまうところが危険だと言うことになる。

公園のブランコ下には芝がないが、量が集まることと、下地が粘土状でなかなか浸透しないため危険だと思われる。

 

下の測定値のように、海岸の砂地でも砂丘のように砂の粒が大きく、層が厚いと浸透するためそれほど高い測定値にならないと考えられる。

(あくまで推測であることを断っておく)

 

海岸の芝生上    :0.15マイクロシーベルト毎時(年間1.31ミリシーベルト)

海岸の波打ち際   :0.09マイクロシーベルト毎時(年間0.79ミリシーベルト)

海岸の砂丘の上   :0.05マイクロシーベルト毎時(年間0.44ミリシーベルト)

 

反面、波打ち際の方が高いのは、常に水に濡れて下に浸透しにくいか、海から次から次へとセシウムが打ち寄せられるためと考えられる。

つばき(灌木)の葉のセシウムが多いのは、常緑で葉っぱがセシウムを受け止めてしまって、下に流せないためと思われる。

 

風の強いときは、マスクが絶対必要か?

 

以上のことから言えるのは、これから冬場の風の強いときは、マスクをしたほうがいということだ。

風に吹かれたセシウムを、鼻や口から吸い込まないようにすることが絶対必要だと言えそうだ。

 

まさかナウシカと同じような世界に生きることになるとは・・・

 

人類の最終戦争後の世界を描いた宮崎アニメ「風の谷のナウシカ」。

主人公ナウシカは、空を飛ぶとき必ずマスク(瘴気マスク=防毒マスク)をする。

 

瘴気(しょうき=病気を引き起こすと考えられる悪い空気)を体内に取り込むことを防ぐためだ。

 

核戦争(最終戦争)はなかったが、まさかナウシカと同じようにマスクをする生活をするとは思わなかった。

 

核爆弾ならぬ原発が、放射能物質をまき散らす役割をするとは。

 

ナウシカの世界と同じような世界が目の前に広がるとは思いもしなかった。

 

これも神の裁きか?