リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

大好きが大嫌いになる瞬間

2008-06-22 08:20:27 | Weblog
ホンダのフィットはほんとにいい車だと思っている。
コンパクトだし、価格は100万円台で燃費はいい。
小回りは、ききそうだし、スタイリングもいい。

いまやコンパクトカーの代表といっていいのではないかと思う。
街を走る青のフィットを見るたびに、「いいなあ」と思っていた。

(赤だが・・・)

昨日の新聞の折り込み広告にもその大好きな「フィット」の広告。

燃費はハイブリッドカーでもないのにリッター24.0km(10モード)などコストパフォーマンスのよさをうたっている。
あのプリウスが約260万円(車両本体のみ)するのに比べたら、価格で比較したらほかに選択肢はない。

だが、広告をよく読んでいくと、特別仕様車が実現する「4つ快適!」その1にセキュリティーアラームというのがある。
車に鍵がかかっているアイコンが描いてあって下に小さく括弧書き。

(国土交通省認可品)

これを見て、フィットが大嫌いになった。

なぜか。
フィットが大好きだったからだ。

価格は安価。
しかもスタイリングはいい。
コンパクトカーとして、資源節約。
運転もしやすさそう。
さらに、ホンダのあの超革新的な車、シビックが登場した時を彷彿とさせる車だからだ。
FF(前置きエンジン・前輪駆動)にすると車体はコンパクトでありながら、こんなにも広い車内空間をとれるのかとサプライズしたことを。
コンパクトだから人にもやさしい。
必要以上の空間をとらないからだ。

フィットは「国土交通省認可品」なんて、宣伝文句はまったくいらない車だ。
何で、こんな一文を入れたのか?



ボーイング社は、部品納入の業者を徹底して厳選するという。
当然だろう。
不良品があれば、即墜落だからだ。

だから、製造工程、素材、・・・すべてを徹底的に調査して合格した会社からだけ納入を認めるという。

裏を返せば、ボーイングのつきあっている企業に問題企業はないといっているに等しい。
つまり、ボーイングは「信頼」がすべてだということを知っている。
信頼のためには「妥協」を許さないのだ。



残念だが、「国土交通省認可品」の一文で私はフィットが大嫌いになった。



フィットの愛用者の方々とホンダの社員の方々にはまったく他意はないので念のため。

蛤より大切なもの

2008-06-19 21:15:30 | Weblog
今日、帰宅途中の電車に乗っていてぐるっと車内の広告を見回すと、目にとまったつり広告があった。

海の写真とバッグを持った家族連れ?が写っている。
広告のメッセージは、「エコな電車に乗って海へ行きましょう」といっていた。



この吊り広告を見ていてふと思い出した。

父が昔、小学生だった私たちを潮干狩りに連れて行ってくれたことである。

父は田舎育ち。
蛤とバカ貝の区別がつかなかった。
きっと父も初めてだったのだろう。

蛤のつもりで、網にいっぱいとれたバカ貝を家へ持ち帰った。
母は、
「バカ貝じゃない!こんなものたくさんとってきて」
とにべもない。
父の顔を見ることもできなかった。



しかし、何十年かたって、吊り広告を見たとき、あの楽しかった1日がよみがえってきた。

冷たい海。
塩からい海水。
冷たい砂の感触。
パンツまで濡らして、バカ貝とも知らず一生懸命集めた楽しさ。
朝、早くから夕方遅くまで電車へ乗って遠出するわくわく感。

とったものがバカ貝であろうが蛤であろうが、どっちでもよかった。
日曜日をじゅうぶん楽しんだから。

そして、父が日曜日、子供である自分たちを一日、大自然中に連れ出していろいろなものを味わせてくれたことが何よりもの収穫であった。

父は、蛤より大切なものを私たちに贈ってくれた。



この話を妻に話したら、
「あなたは何をしたの?」