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おんらく館~のこぎりものには福がある~

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風立ちぬ観てきました

2013-09-14 | 映画
宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。

この夏珍しく2本目の劇場鑑賞。
1本目が「少年H」だったので、なんと2本とも邦画で太平洋戦争時代の映画。

そして2本とも共通した感想が、時代背景が戦争であっても映画そのものは戦争映画ではない。共に心象風景をつづった映画である。でした。

宮崎監督初の実在人物を主人公とした現実世界の作品ということで、どんな仕上がりになったんだろう?と興味津々でしたが、いやあ、空想シーンの多いこと。(笑)
そして、よく飛行機が墜ちるな~・・・(苦笑)

関東大震災にしても戦争突入にしても、乱暴なくらい説明がない。

また、現実世界と空想、回想が結構ランダムに入り乱れるのだが、すぐにピースがつながる演出はさすがであります。

ただ、主人公二郎たちの暮らす世界が一般の戦争突入の時代の空気と別世界のようで、言葉や背景で語られているものの、それだけで終わってしまっていて時代とのシンクロがピンとこなかったのがちょっと残念です。
もっともああいう現場で働く人たちは、実際にああだったのかも知れませんけど。。。知らずに書いてますが・・・
それでもクライマックスで二郎の試作機が成功するシーンは時代的にいつ頃だったのか書いてほしかったな~。・・・これも自分で調べなさい。ってか?

でもラストで大きな黒煙の1カットで戦争を表現し(ただし、大震災のときのカットとかぶってしまったのがちょっと残念ですが)、その後の夢の中のシーンで飛行機の残骸で悲惨と無残を表現しているものの、そこでも(他全編を通してでも)人々の被災状況は描かれませんでした。
あえて戦争そのものを描くことを避けて、あくまで飛行機を作る夢を主軸にすえたんでしょうね。

そして、その時代の人々の生き様。
サイトで読みましたが「潔い」という言葉がまさにピッタリ。
誤解を恐れずに言うなら、カッコイイです。


この作品だけではありませんが、宮崎アニメは飛行機やメカが呼吸してます。
CGでは出せないあのワクワク感と躍動感が大好きです。

更にこの映画では集大成と言っていいほど気持ちよく飛行機が飛んでましたね。
冒頭の夢の中の飛行シーンだけでも観に来たかいがあったと思いましたよ。(笑)

あと、エンジン始動音がなんだか人の声みたいだな~?と不思議に思ったんですが、帰宅してサイトを閲覧したら、ホントに人の声だったんですね。面白いチャレンジをするな~。。。

声といえば、賛否両論激しい主人公のキャスティングですけど、私は全く違和感なく楽しめました。
テレビで見た特報の第一声「だーれが風を見たんでしょ」を聞いたときは「なんじゃこりゃ?」と心配になったんですけど、本編でも他の役者さんとトーンの違いにちょっと違和感を持たなかったわけではないけど、
庵野さんで正解だったと思います。


余談ですけど、帰宅しようとバイクにまたがったもののエンジンがかからない。
バッテリーがダメになったようだ。 頼みのキックもダメだった・・・(泣)

仕方なく家まで1時間押して帰りました。

その間ずっと「飛行機雲」が頭の中で響いてました。。。










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