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おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

舟を編む

2014-05-10 | 映画
ケーブルテレビで放送された「舟を編む」を観ました。
昨年の映画賞の最多受賞作品だそうで、、、

ここ数年劇場映画をほとんどチェックしなくなっていたので、全然知りませんでした。。。

でも、観始めてすぐに引き込まれましたよ。

黙々と国語辞典を作るということを淡々と語っていくんだけど、程よいユーモアもあって全く飽きさせずに最後まで一気に持っていかれました。

途中、新しく女性社員が配属されまして、普通だったらここで裏切り的なハプニングが起きるのか?と思いきや、
情熱社員が1人増えた。という「作られたドラマ」はナシ。
でも、それが良い!

作品終了後、番組支配人の軽部真一と主演の松田龍平とのトークがありまして、劇中ヒロインの宮崎あおいが「実はいないんじゃないか」という印象を受けたという軽部さんのコメントを聞いてうなずいてしまいました。(笑)

ともあれ「おくりびと」以来の好きな作品となりました。

そして、今検索をして、監督と原作者の若さに更にビックリ!!
監督の石井裕也さんは1983年生まれ。若干30歳ですよ!撮影時は二十代か!!

自分がその位の時は・・・
って、考えるのやめよう・・・(苦笑)

お気に入りの作品が一つ増えました♪






かぐや姫の物語

2014-02-02 | 映画
昨日は1日、映画の日。ということで、やっと「かぐや姫の物語」を見てきました。
 余談ですが、今年ももう1ヶ月過ぎてしまいましたね~。早いな~。。

この作品を最初に知ったのは「風立ちぬ」を観たときの予告編。
スゴイ形相で全力でひた走るかぐや姫。
なんじゃコリャ?と思いましたよ。

話題の一つになっている、余白を残した荒々しい線も私から見ればそれほど目新しいものではなく、この予告編の限りでは全く観たいとは思いませんでした。(苦笑)

その後、テレビでの何かのスポットで紹介されて、他のカットも幾つか流れて、それで初めて観てみたいと思ったのです。

かぐや姫の罪と罰にテーマを当てたのも興味の一つでした。

私にとって、高畑作品はスキとキライの二極に分かれます。
ジブリに限って言いますけど、「ほたるの墓」と「おもひでぽろぽろ」は大好きな作品です。
一方、「ホーホケキョ となりの山田くん」と「平成狸合戦ぽんぽこ」はサイアク。
思うに高畑監督はギャグのセンスがないのではないか?と、、、
「じゃりん子チエ」は面白いんだけどね。。。

ギャグのセンスがないというよりも、人の心象を優しく描き出そうとするから、ギャグに向かないのかも。?

で、テレビで「かぐや姫の物語」の紹介を見たときに「コレは絶対にスキ!」と確信。


そして実際に観て来て予想は正解。大好きな作品でした。

筋立てそのものは、いわゆる「竹取物語」となんら変らず。
しかし姫を中心に登場人物を丁寧に描き出している。

それによって全ての登場人物がそれぞれの思いを抱いてしっかりと生きている。
なかなかこれだけの描写が出来ている作品はないと思います。

そしていわゆる悪人、という役どころは1人もいない。

みんなそれぞれに幸せを描き、それが相手にとっても幸せだと信じている。

ただしこれは全て男性目線。

姫以外、おうなを始め女性陣は物事を俯瞰で捉えて物語をスムーズに進行する役になっている。ちょっと人間が出来すぎ。。。
ただ彼女達が男性と同じ土俵に立つと話が崩壊してしまうだろう。。。難しいですね。。。(苦笑)

ちょっと残念だったのは、肝心の「罪と罰」が「えっ?なんで?」とイマイチ納得できなかったこと。そのシーン巻き戻したいと思った。
帰り道考えながら走っていて、少し理解に向いたかな?という気になったけど、
これはゆっくり熟成させて、何れソフト発売かテレビ放映のときに改めて見直したいと思います。

個人的に好きなのは、機織と糸紡ぎのシーン。

「おもひでぽろぽろ」の時も実は紅花のシーンが好きだったんですが、
私はこういう働いている姿に生を感じてしまうのかもしれないですね。

姫が絶世の美女、には残念ながら見えませんでしたが、「かぐや姫」という物語のすごさを改めて思い知り、それをここまで昇華させた高畑監督の手腕のすごさを改めて痛感したのでした。

絶対にお勧めです!!








ゼロ・グラビティ

2014-01-21 | 映画
観て来ました「ゼロ・グラビティ」。もう10日前の話だけど・・・

最近すっかり劇場映画には疎くなっておりましたが、友人が「話題作だから観にいく」と言っていたのを聞いて、急に気になって口コミ・レビューをチェック。

☆満点が圧倒的に多く、面白いの評価多数。
そして、ストーリーは無い。DVDでは見る意味無い。とのコメントも。

つまり、劇場で観るしかない作品じゃん。

ということで(^^)

幸い地元でIMAX、3Dという素晴らしい環境でやっていたので、迷いなくそこへGO!

いや~、本当に映像に圧倒されました。

最近の映像は、とにかく早いカット割でスピード感を出すのが常套ですが、これは無重力の浮遊感を演出するためでしょう、とにかく1カットが長い。
映画が始まってから事故が起きてサンドラ・ブロックが投げ出されるまでの十数分(?)私の記憶違いでなければずっと1カットでつないでました。
しかもその間常にカメラ(視点)は動いている。主に回転運動。

お陰で軽い乗り物酔いになるんじゃないかと・・・(苦笑)

でも実際、途中の1箇所で字幕が斜めに傾いて見えました。よく見たらスクリーン全体が傾いていて、自分の平衡感覚がおかしくなってた。。。

まさにアトラクション感覚で存分に楽しみましたよ。

そういえば、スクリーンに映った原題は「Gravity」で「Zero」が付いていない。
でも最後まで観て、タイトルに納得。

未見の方は、是非大画面の3Dで体験してください。






エヴァQ

2013-10-06 | 映画
今頃に唐突ではありますが、エヴァンゲリヲン新劇場版:Qを見ました。

賛否両論というよりは、酷評ばかりが目立っていて、正直ダメなんだろうな。。。という思いでおりました。

とはいえ、レンタルをする気もなく、3000円を切ったら買おうと思っていたら、アマゾンで2700円まで落ちたので購入を決意。(笑)

で、感想は?というと、

面白かった!!

自分としては、なんであんなに酷評になったのかが解らないですね。

まあ、いきなり14年後に飛んでしまっているのは理解しかねますが・・・

そんな中でもシンジ君は周囲に裏切られながらも精一杯前向きにやっていたと思うし、
(アヤナミに一生懸命本を届け続けたり、カオル君がやめようというのに槍を抜いちゃったり・・・)

その自分の信じてやったことが全部裏目に出てしまえば、そりゃあ誰だって落ち込みますよ。。。


とはいえ、別にエヴァオタクでもありませんし、あの世界観(背景)を勉強してるわけでもないので、出てくる単語等に意味不明が多くて、そういう意味では「もののけ姫」なみに難しかったですけどね。。。(^^;)


一方、唯一評判がよかったピアノの連弾シーン、
調律師をしてる身としては、アクションの内部をあそこまで書き込んでくれるのは興味あるし嬉しかったけど、シーン自体あそこまで引っ張る必要があったとは思えない。。。

あと、CGシーンがあまりにもCGしていて、ちょっとつまらなかったのと、アクションがただ早くて激しいばかりで映像としての印象が薄かったのが残念。。。


さて、完結編はいつ出来るんでしょうね??







風立ちぬ観てきました

2013-09-14 | 映画
宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。

この夏珍しく2本目の劇場鑑賞。
1本目が「少年H」だったので、なんと2本とも邦画で太平洋戦争時代の映画。

そして2本とも共通した感想が、時代背景が戦争であっても映画そのものは戦争映画ではない。共に心象風景をつづった映画である。でした。

宮崎監督初の実在人物を主人公とした現実世界の作品ということで、どんな仕上がりになったんだろう?と興味津々でしたが、いやあ、空想シーンの多いこと。(笑)
そして、よく飛行機が墜ちるな~・・・(苦笑)

関東大震災にしても戦争突入にしても、乱暴なくらい説明がない。

また、現実世界と空想、回想が結構ランダムに入り乱れるのだが、すぐにピースがつながる演出はさすがであります。

ただ、主人公二郎たちの暮らす世界が一般の戦争突入の時代の空気と別世界のようで、言葉や背景で語られているものの、それだけで終わってしまっていて時代とのシンクロがピンとこなかったのがちょっと残念です。
もっともああいう現場で働く人たちは、実際にああだったのかも知れませんけど。。。知らずに書いてますが・・・
それでもクライマックスで二郎の試作機が成功するシーンは時代的にいつ頃だったのか書いてほしかったな~。・・・これも自分で調べなさい。ってか?

でもラストで大きな黒煙の1カットで戦争を表現し(ただし、大震災のときのカットとかぶってしまったのがちょっと残念ですが)、その後の夢の中のシーンで飛行機の残骸で悲惨と無残を表現しているものの、そこでも(他全編を通してでも)人々の被災状況は描かれませんでした。
あえて戦争そのものを描くことを避けて、あくまで飛行機を作る夢を主軸にすえたんでしょうね。

そして、その時代の人々の生き様。
サイトで読みましたが「潔い」という言葉がまさにピッタリ。
誤解を恐れずに言うなら、カッコイイです。


この作品だけではありませんが、宮崎アニメは飛行機やメカが呼吸してます。
CGでは出せないあのワクワク感と躍動感が大好きです。

更にこの映画では集大成と言っていいほど気持ちよく飛行機が飛んでましたね。
冒頭の夢の中の飛行シーンだけでも観に来たかいがあったと思いましたよ。(笑)

あと、エンジン始動音がなんだか人の声みたいだな~?と不思議に思ったんですが、帰宅してサイトを閲覧したら、ホントに人の声だったんですね。面白いチャレンジをするな~。。。

声といえば、賛否両論激しい主人公のキャスティングですけど、私は全く違和感なく楽しめました。
テレビで見た特報の第一声「だーれが風を見たんでしょ」を聞いたときは「なんじゃこりゃ?」と心配になったんですけど、本編でも他の役者さんとトーンの違いにちょっと違和感を持たなかったわけではないけど、
庵野さんで正解だったと思います。


余談ですけど、帰宅しようとバイクにまたがったもののエンジンがかからない。
バッテリーがダメになったようだ。 頼みのキックもダメだった・・・(泣)

仕方なく家まで1時間押して帰りました。

その間ずっと「飛行機雲」が頭の中で響いてました。。。