松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

SF読みました(1日目)

2013-06-13 13:00:00 | 一般書籍で思うこと
シグマニオン―超限の闘争〈1〉

『シグマ二オン』という小説を読んだので、久しぶりにこちらでレビューを書こうと思う。
レビューというと、まあ物語のテーマであるとか、読後感などを綴っていくのだけど、この作品には巻末に三宅陽一郎氏の解説が付いている。四六判というサイズも珍しいが、解説付きというのも、ライトノベルというくくりで出版される小説としては珍しい。
そういうわけだから、いまさら外野が偉そうに「作品テーマが」とか書いてもあまり有益ではないと思う次第で。もっと下世話な、いわゆるマーケティングみたいな話から書いていこうと決めた。

まず、ライトノベルというと真っ先に思い浮かぶのは、やや破廉恥というか、中学生向けにアレンジされたエロ本? というような表紙絵だったり、挿絵だったりするわけですよ。非常に高い求心力を持つ一方で、どれも非常に似ていて、一見さんには見分けが付かないなんて状況も起こりうる。
松浦はそのこと自体を否定的には思っていません。これは形式美というやつです。能や狂言、それに歌舞伎だって同じでしょ?
でも一方で、はやり廃りの激しい世界だから、常に新しい要素も取り入れていかなければならない。
そういう認識でこの本に向かうと、取っつきにくい反面、いろいろと考えさせられます。
『戦闘妖精雪風』の神林長平のように、概念的なものを蕩々と語るわけではない。そういうのとはまた違う、別のなにかです。

どんなことを考えたのか、長くなるので明日に続きます。

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