ゲームの仕事をしていて、発注元からダメだしが来ることは当たりまえです(この業界ではフィードバックと称しています)。なんの仕事でも同じだと思いますが、そうやって修正しながら納品にもっていくわけです。
ただ、クリエイティブ職っぽいものですから、作業をする側も職人気質な人が多く、コミュニケーションは慎重にやらないと上手く行きません。
最近みていて失敗しているなと思った会社のやり方。
とても遠慮しているようだし、人間性も一見したところ悪くなさそうなのですが、次々に人が離れていってるので理由を考えてみました。
フィードバックの返し方ですね。他にも理由はあるかも知れませんが、明らかに一因になっています。
「こうして欲しい」「ここは、これこれの理由でこうなのだ!」と書けない人たちなのです。結果、「これはこのキャラは言わないと思うけど、どうか?」「このキャラはこう言わないと思うので変えて欲しい」などのコメントをつけて作業者に返すことになります。
「どうか?」と言われても、「知らんがな」でしかありません。
「変えて欲しい」は「どうして欲しいの?」です。
遠慮しているようで、とてもぞんざいなことを言ってるのです。つまり、「俺に忖度して、俺の望むものを推察して当てにこい」と。
これでは仕事は回りません。