負け犬はなぜ早死になのか高田 明和東洋経済新報社このアイテムの詳細を見る |
こんばんは。
独身男性板出身の松浦徹郎です。
今日の一冊は、まあいわゆる「負け組」とかいわれていた、未婚の人を対象にした本です。
結論からいうと、未婚だから早死にするのではなくて、社会の圧力がストレスになって早死にするのだ。ということです。
ここって、ポイントです。
だってさ。景気がよかったときには、労働力不足を補うのはばりばり働く女性の社会進出だ。みたいなことがいわれていたじゃないですか。
そうなると、専業主婦で家にいることが罪悪みたいに感じられて、ストレスになる。
ところが今度は一変して、少子化が問題になってくると、未婚者は非国民みたいな話を公衆の面前でしてしまう、うっかりさんな政治屋が出てくる。
決して長いスパンではなく、せいぜい20年くらいの長さで物事を観察すれば誰でもわかる話なのに。なのに、やはりストレスを感じてしまう。
人間っていうのは、本当に身勝手なものでして。
働くことが奨励されているときは、キャリアウーマンがまぶしくみえて。家庭を持つことがよしとされると、専業主婦が偉そうにする。
ま、俗社会を捨てろ! とまではいいませんが、週刊誌に惑わされるのは、いい加減やめませんか。