昨日、「日本チャイルド・ライフ研究会」の第10回カンファレンスに出席しました。
子どもが病院で チャイルド・ライフ・スペシャリストという方から、自分の病気の説明を受けたり、安心を施術をうけられるようにするために、あるいは子どもがそれなりに納得できるように支援を受ける制度で、この研究会はこの制度を普及しようと、10年前から活動している研究会です。
医療の分野で、かつては医師が専門的見地から患者の知る権利も自己決定権もなく、医師が専権的に(?)医療を進めてきていましたが、今日、インフォームドコンセントなど、患者自身の権利が、確立されてきました。
しかしながら、子どもについては、まだ、何も知らされず、痛い医療を「当然、子どもにいいもの」との判断で、大人の了解だけで行われて来ており、主体的な子どもの視線には気づいてきていませんでした。
このように書いている私も、お世話になっている増子孝徳弁護士にご紹介いただいて気づかされたのであって、ほんのつい最近まで、気づかない問題でした。
子どもの権利条約にも合致する動きであり、英国ではほとんどの子ども病院で導入されているそうです。子どもの医療を受ける権利の一内容としてとらえてもいい物だと思います。
また、こんなところからも子どもを大切にしたいと思います。
下に、制度などを紹介をしておきます。
チャイルド・ライフとは?
チャイルド・ライフ・プログラムは、病気の子どもの成長・発達を援助すると共に、子どもとその家族に、社会心理的な支援を提供します。
北米では、1950年以降にチャイルド・ライフの活動が病院を中心に始まり、現在では、病院だけではなくコミュニティ(歯科、関係団体等)においてもチャイルド・ライフ・プログラムがあります。
日本では、1998年に日本初のチャイルド・ライフの活動が始まり、チャイルド・ライフ・スペシャリストが勤務しています。
チャイルド・ライフ・スペシャリスト
チャイルド・ライフ・スペシャリストは、医療チームの一員として、こどもの入院がよりストレスの少ない、安心できる体験になるよう心理社会的支援をする専門職です。
こどもにとって、病院は慣れない場所であり、痛みや恐怖の伴う検査、処置、治療を受ける場所でもあります。このような、ストレスや困難が伴う状況下で、こどもの不安を軽減し、医療体験をプラス体験に転じるためには、こどもが本来持っている力を発揮できるように支援することが重要だと言われています。
こどもは、ひとりの尊厳ある存在で、力のある存在です。Child Life Specialistは、『こどもの力』(Child=こども、Life=ライフ/活力)を支援する専門職です。
チャイルド・ライフ・スペシャリストの資格取得
チャイルド・ライフ・プログラムを提供する専門職です。
この資格を取得するには、小児発達、遊び、家族支援等についての知識を修得すると共に、チャイルド・ライフ・スペシャリストによる監督の下、480時間以上の実習が必要で、関連する分野の学士号または修士号の取得が求められています。
子どもや家族がストレスの多い医療環境やそこでの経験を理解し、対処できるように支援するために訓練されています。医師や看護師、ソーシャルワーカーなどと同様に医療従事者であり、医療チームの一員です。
現在この資格は、外国でしか取得できないのですが、日本でも養成機関をつくることになっているそうですが、実習病院が少ないこと(実践病院が少ないので)、卒業後に就職場所が少ないことから、非常に狭き門になるようです。
子どもが病院で チャイルド・ライフ・スペシャリストという方から、自分の病気の説明を受けたり、安心を施術をうけられるようにするために、あるいは子どもがそれなりに納得できるように支援を受ける制度で、この研究会はこの制度を普及しようと、10年前から活動している研究会です。
医療の分野で、かつては医師が専門的見地から患者の知る権利も自己決定権もなく、医師が専権的に(?)医療を進めてきていましたが、今日、インフォームドコンセントなど、患者自身の権利が、確立されてきました。
しかしながら、子どもについては、まだ、何も知らされず、痛い医療を「当然、子どもにいいもの」との判断で、大人の了解だけで行われて来ており、主体的な子どもの視線には気づいてきていませんでした。
このように書いている私も、お世話になっている増子孝徳弁護士にご紹介いただいて気づかされたのであって、ほんのつい最近まで、気づかない問題でした。
子どもの権利条約にも合致する動きであり、英国ではほとんどの子ども病院で導入されているそうです。子どもの医療を受ける権利の一内容としてとらえてもいい物だと思います。
また、こんなところからも子どもを大切にしたいと思います。
下に、制度などを紹介をしておきます。
チャイルド・ライフとは?
チャイルド・ライフ・プログラムは、病気の子どもの成長・発達を援助すると共に、子どもとその家族に、社会心理的な支援を提供します。
北米では、1950年以降にチャイルド・ライフの活動が病院を中心に始まり、現在では、病院だけではなくコミュニティ(歯科、関係団体等)においてもチャイルド・ライフ・プログラムがあります。
日本では、1998年に日本初のチャイルド・ライフの活動が始まり、チャイルド・ライフ・スペシャリストが勤務しています。
チャイルド・ライフ・スペシャリスト
チャイルド・ライフ・スペシャリストは、医療チームの一員として、こどもの入院がよりストレスの少ない、安心できる体験になるよう心理社会的支援をする専門職です。
こどもにとって、病院は慣れない場所であり、痛みや恐怖の伴う検査、処置、治療を受ける場所でもあります。このような、ストレスや困難が伴う状況下で、こどもの不安を軽減し、医療体験をプラス体験に転じるためには、こどもが本来持っている力を発揮できるように支援することが重要だと言われています。
こどもは、ひとりの尊厳ある存在で、力のある存在です。Child Life Specialistは、『こどもの力』(Child=こども、Life=ライフ/活力)を支援する専門職です。
チャイルド・ライフ・スペシャリストの資格取得
チャイルド・ライフ・プログラムを提供する専門職です。
この資格を取得するには、小児発達、遊び、家族支援等についての知識を修得すると共に、チャイルド・ライフ・スペシャリストによる監督の下、480時間以上の実習が必要で、関連する分野の学士号または修士号の取得が求められています。
子どもや家族がストレスの多い医療環境やそこでの経験を理解し、対処できるように支援するために訓練されています。医師や看護師、ソーシャルワーカーなどと同様に医療従事者であり、医療チームの一員です。
現在この資格は、外国でしか取得できないのですが、日本でも養成機関をつくることになっているそうですが、実習病院が少ないこと(実践病院が少ないので)、卒業後に就職場所が少ないことから、非常に狭き門になるようです。
今から20年程前ですが、千葉県子ども病院で週に1回だけですが、仕事をしていたことがあります。この時、血液癌の専門医が、告知をした方が治療成績が良いのだと話されていました。その先生は、忙しい中、子ども達と良くお話をし、遊んであげていました。だから、適正な告知が出来たのだと思いますが。
でも、そうした医師だけではありません。だから、一層必要と思うのだと感ずるのでしょう。
すでに、20年前にそのようなご体験をされているのですね。
子どもの権利は、ずっと見過ごされてきて、いつも最後になりますが、気づいたときには声を上げていかないとね。