私は、石破防衛相が「UFO・・・ゴジラ・・・」という会見の様子をちょっとだけ見てしまったのですが、その前の町村長官の発言やその前提の山根隆治参議院議員の質問主意書ということについても、その趣旨がよくわかっておらず、何か、あっけにとられているのです。
何だったんだろう。
とりあえず、備忘録として、書いておくことにしました。
以下、記事
<朝日>
町村長官「UFO絶対いる」 政府公式見解に「異議」
2007年12月18日21時28分
「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。
政府は同日の閣議で、民主党の山根隆治参院議員の質問主意書に対し、「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」とする答弁書を決定。文部科学省によると、「UFOに関する答弁書は初めて」という。
ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。
一方の福田首相。同日夜、首相官邸で記者団から見解を問われると、「私は、まだ確認していません」。
<時事通信>
UFO襲来、自衛隊どう対処?=法的根拠「個人で考える」-石破防衛相
2007年12月20日(木)11:38
「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」。石破茂防衛相は20日午前の閣議後の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)が日本を襲来した場合、自衛隊がどう対応するかについて「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語り、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。
UFOをめぐっては、政府が「存在を確認していない」との答弁書を決定したばかり。石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」と指摘。脱線気味に「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と独自の見解を披露する場面もあった。
<時事通信>
「検討することになる」=石破防衛相の発言受け-空幕長
2007年12月21日(金)16:56
航空自衛隊トップの田母神俊雄航空幕僚長は21日の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)への対処について、「これから検討することになるのではないか」との見方を示した。石破茂防衛相が20日、対処を考えると発言したことを受けてのコメントで、「大臣が言っているから。的確な文民統制の下、粛々と活動したい」とした。
田母神空幕長によると、空自機の緊急発進(スクランブル)で、UFOを発見したことはなく、空自の対処能力については「UFOの能力が分からないから、答えられないが、漫画に出てくるような飛び方をするなら、(対処は)難しいだろう」と述べた。
何だったんだろう。
とりあえず、備忘録として、書いておくことにしました。
以下、記事
<朝日>
町村長官「UFO絶対いる」 政府公式見解に「異議」
2007年12月18日21時28分
「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。
政府は同日の閣議で、民主党の山根隆治参院議員の質問主意書に対し、「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」とする答弁書を決定。文部科学省によると、「UFOに関する答弁書は初めて」という。
ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。
一方の福田首相。同日夜、首相官邸で記者団から見解を問われると、「私は、まだ確認していません」。
<時事通信>
UFO襲来、自衛隊どう対処?=法的根拠「個人で考える」-石破防衛相
2007年12月20日(木)11:38
「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」。石破茂防衛相は20日午前の閣議後の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)が日本を襲来した場合、自衛隊がどう対応するかについて「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語り、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。
UFOをめぐっては、政府が「存在を確認していない」との答弁書を決定したばかり。石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」と指摘。脱線気味に「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と独自の見解を披露する場面もあった。
<時事通信>
「検討することになる」=石破防衛相の発言受け-空幕長
2007年12月21日(金)16:56
航空自衛隊トップの田母神俊雄航空幕僚長は21日の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)への対処について、「これから検討することになるのではないか」との見方を示した。石破茂防衛相が20日、対処を考えると発言したことを受けてのコメントで、「大臣が言っているから。的確な文民統制の下、粛々と活動したい」とした。
田母神空幕長によると、空自機の緊急発進(スクランブル)で、UFOを発見したことはなく、空自の対処能力については「UFOの能力が分からないから、答えられないが、漫画に出てくるような飛び方をするなら、(対処は)難しいだろう」と述べた。
しかし、天文学者たちの永年の探索にもかかわらず、いまだに地球外文明の痕跡さえ見つかっていません。太陽系内の惑星・衛星は多くの探査機で詳細に調べてありますし、太陽系外では、もっとも近い恒星でも数光年(ロケットで数万年)先にあり、地球を訪れている可能性はきわめて少ないでしょう。
可能性でいえば、大隕石が地球にぶつかって人類が滅びる確率の方がはるかに高い。とはいえ、これも多額の予算を計上するほどのものとは思えません。多少の研究費を充てるのはよいと思いますが。
東海地震が起こって浜岡原発が被災し、放射能がまき散らされて首都圏に人が住めなくなる、という危険の方がはるかに高い。または、宇宙人に殺されるより、冤罪で死刑にされてしまう確率の方がはるかに高いでしょう。もっと現実的には、ワーキングプアーで餓死する確率とか。
この質問趣意書に政府が答えるためにも、人件費がかかっている。その分、別の仕事が後回しになっているかも。くだらない質問をするより先にするべき仕事があると思います。
未確認飛行物体一般については、自衛隊が緊急発進して対応するという回答ですから、これで充分と思われます。
でも、なんだか質問主意がよくわかりませんね。
直にうかがってみたいですね。
「アザラシの赤ちゃんが多摩川に現れました!!」ならほのぼのニュースですが、もしそのアザラシが体長30メートルぐらいあって、上陸して民家を破壊しながら魚市場に突進したら自衛隊はどう動くべきか。
UFOについても同様。「未確認飛行物体」が領空に侵入したら、東京など大都市に向かっていたらどうするのか。
指示を求める現場に対して「よくわからんから、その場で待機せよ」とは言えても、「現場で対処せよ」とは言えませんし、なんらかの方向性は整えておくべきかと。
政府に対して「問題山積みのこの時期にふざけている」との声も聞かれますが、質問主意をしたのは民主党。質問主意書を出されたからには、法律上答えなければなりません。まあ石破大臣、町村長官については趣味というか、混迷の政局の中での一服の清涼剤なんでしょうが。(笑
しかし、山根議員の質問の意図がよくわかりませんね。やっぱり単なる趣味なんでしょうか。(笑
記事では言葉が混乱しています。UFO(未確認飛行物体)と注をつけておきながら、すぐあとの文章で意味が変わっている。
未確認飛行物体を確認するのが自衛隊の仕事でしょう。100%確認したのか、といえばたぶん未確認のものもあるでしょう。そうすると未確認飛行物体は存在することになる。
地球外生物の乗り物が飛来したか、という意味なら、そんなものは誰も確認していないから、答弁書では「確認していない」と答えるのが当然ですね。
質問者が何を聞きたかったのか気になります。
それ以外の話は雑談のたぐいかと。
科学者の間では、真面目に宇宙人探しをしているし、発見した場合はどこに報告すべきか、ということも議論し始めているそうです。