杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・福田総理辞任について、何を考えたらいいか

2008-09-02 01:34:30 | Weblog
電車のつり広告に「福田が10月に政権を放りだす・・・」という見出しをみて「また、放り出すの?」と思いながら帰宅すると「福田総理が辞めたよ」と聞き、ビックリ。
いろいろ考えたような言い訳をしている様子をテレビで見ました。

そのようなシナリオに乗らざるを得なかったのか、自発的にやめたのかはなんとも分かりませんが、でも、少なくとも総理大臣の立場にある福田さんが、やめる決意をしたことは事実です。
安倍さんに続いて2人も?という驚きも、無責任という非難もあまり生産性がないので、それはそれとして。
また、次に誰が総理になうかによって政治の方針とか色合いが変わることは、それは次になった人を見て。

客観的に、この辞任はどういう影響があるのでしょうか。
国内でいえば、国民は政治に対して安定感、信頼感を(一層)なくします。
政治家は所詮政治を「どうしてもあきらめられない」熱意を傾けるものとは思っていない、執着するほど真剣には考えていないということが、はっきりわかったのではないでしょうか。
2世3世議員で、ほっておいてもその立場に付けるから平気で放り出せるのかもしれませんね。
だから違う人を選ぼう、私たちはその動機付けにしなければと思うのですが、軽いのりで引き受け、その流れでやめていい、そんな軽佻浮薄な雰囲気をつくってしまったのではないかと損失を感じました。

海外に対してはどうでしょうか。
日本人は卑屈に感じがちだという気がするのですが、日本が世界に誇っていい部分もたくさんあるわけです。でも、日本人は、「これくらいのことを政治家がやってしまう国なのよね~」っていうあきらめがありませんか?

今日本は、信頼の置ける国という印象を与えるような行動を取ることが最も重要だと思いますが、福田さんそんなことはまったく考えなかったんでしょうね。

自国に対して責任を持たないトップが現れて、それで何も反応しないでいる国民がいる、そんな国に対して外国も真剣に向き合ってはくれないのではないでしょうか。

総理の座を辞任することの持つ意味が、本当に個人的なプライドとか嫌気とかそのレベルでしか捉えられていなかったのではないかと思えます。そう思うとやっぱり、無責任さに憤りを感じます。
「もう、どうにでもなってしまえ」と思いますが、でも私たちの日々の暮らしは政治にかかっています。政治家は、その地位を簡単に投げ出しても、私たちは、暮らしをあきらめるわけにはいかないのです。

次に、私たちがどんなどんな態度を取るか。私たちは、今回の出来事に対して批判し変えていくツールをもっているのだ、ということを忘れないようにしなければいけないし、なにかに誤魔化されてはいけないと思うのです。







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1 コメント

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Unknown (きった)
2008-09-06 20:22:35
どうせだったら、解散・総選挙行ってから辞めて欲しかったです。政治の信頼はもともとないですよ。社民党は2世がいないからいいですね。政権交代早くしてほしいです!
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