風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

映画『星屑の町』 令和2年(2020)

2020-02-25 23:49:03 | 映画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全国公開は3月からですが、我が東北では先行上映というかたちで、一部の劇場で公開されております。私の街から一番近いところでは、仙台の劇場で上映されておりましたので、行ってきましたよ、仙台まで。

 

コロナ云々が叫ばれている昨今、わざわざ密閉された人の集まる空間へ、およそ100キロの道のりを2時間かけて行くなんざ、我ながら酔狂が過ぎらあね。

 

これも性分だ、しょうがねえ。

 

 

 

さて、

 

 

全国公開されていない映画を、ネタバレするわけにもいくまい。まあ、言えることがあるとするなら。

 

これ、のんは主役じゃありません。

 

 

いや、主役と言って言えなくはないくらい、重要な役ではあるのですが、やはり主役じゃない。主役はあくまで、

 

「山田修とハローナイツ」というムード歌謡コーラスグループのメンバー、6人なんです。

 

この売れないムード歌謡グループのオッサンたちの悲喜こもごもの人生を謳った、笑いと涙とペーソス溢れる喜劇映画、といったところ。

 

 

では、のんちゃんはどんな役割かというと、このオッサンたちの間に飛び込んで、引っ掻き回せるだけ引っ掻き回して、壊れかけていたものを修繕し、切れかけていた糸を結びなおし、結果としてオッサンたちを元気にしていく。

 

そんな役柄。

 

観てて思いました。「これって『あまちゃん』やん!」

 

内容が『あまちゃん』なんじゃないですよ。キャラクターも違う。でも作品のなかでの役割というものが、まさしく『あまちゃん』の天野アキにそっくりなんですね。

 

 

天野アキはその「愛すべき傍若無人」さで多くの人々を引っ掻き回し、結果的に人々を元気にし、絆を取り戻させていった。

 

成る程、この役にのんちゃんを抜擢した理由が分かった気がしました。

 

 

 

 

のんちゃんの歌う、藤圭子の歌『新宿の女』がいい。ギターを弾きながら歌うんですが、このギターの弾き方がいかにもロック!

 

のんちゃんの普段の活動が垣間見えて、面白かった。

 

 

 

藤圭子『新宿の女』

 

 

映画として面白いかどうか。それはもう、のんちゃんが出ているというだけで、私個人としては面白くないわけないじゃん!6年ぶりの映画出演というだけで、こんな喜ばしいことはない。

 

あとは皆さんが実際に御覧になって、ご自分で判断してくださいな。私からはこれ以上は

 

何も云わないよ。

 

映画『星屑の町』3月6日全国公開。

 

お楽しみに。

 

 

 

藤圭子さんって、岩手県出身なんですよ。知ってました?

 

 

 

 

 

 

映画『星屑の町』

原作・脚本 水谷龍二

音楽 宮原慶太

撮影監督 佐光朗

監督 杉山泰一

出演

ラサール石井

太平サブロー

小宮孝泰

でんでん

渡辺哲

有薗芳記

 

のん

 

菅原大吉

小日向星一

相築あきこ

戸田恵子

 

柄本明

令和2年 東映配給