スウェーデンのバンド、ヨーロッパ。この曲は全世界的にヒットを飛ばし、日本でもオリコンチャート1位を獲得。この印象的なキーボードのリフに聞き覚えのある方も多いでしょう。
良い曲ですね。ヒットするのも当然だ。
ところで、この曲がヒットしたのは1986年ですが、それより6年前、1980年に、全く同じタイトルの映画が公開されていたのをご存知でしょうか。
アメリカ映画『ファイナルカウントダウン』。アメリカ海軍の空母「ニミッツ」が、不思議な竜巻に巻き込まれ、タイムスリップをしてしまう。その時代とは、
1941年12月6日。なんと、日本軍によるハワイ真珠湾攻撃の前日だった!
ニミッツの艦長は悩みます。ここで日本軍を攻撃すれば、歴史を変えることになってしまう。しかしそれと知りながら、同じアメリカ軍人を見殺しにするわけにもいかない。
さあ、どうする!?
このニミッツの艦長を演じていたのが、ハリウッド黄金時代を支えた大大大スター、
カーク・ダグラスでした。
カーク・ダグラス、今月5日に103歳の大往生を遂げられました。
カーク・ダグラスの代表作と言えば、1960年制作のハリウッド映画『スパルタカス』でしょうか。ローマ帝国に反逆して反乱を起こした奴隷たちのリーダー、スパルタカスを演じていました。
野性味あふれる、いかにも「漢(おとこ)」といった感じの役者で、西部劇映画『OK牧場の決斗』ではドク・ホリディ、SF映画『海底二万理』では潜水艦ノーチラス号のネモ艦長を演じてましたね。なんか、憶えてるなあ。
近年では息子のマイケル・ダグラスの方が有名かな。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』とか、話題となった『危険な情事』。高倉健さんや若山富三郎さんと共演し、日本でロケした、松田優作さんの遺作『ブラック・レイン』とか。あっ、でもこれ、90年代の映画だね。最近でもないか(笑)
それにしても103歳!大したもんだ。見た目だけでなく、本当に強い体の持ち主だったんですねえ。
かのチャールトン・ヘストンなどと共に、ハリウッド黄金時代を支えた、真の大スター、カーク・ダグラス。その栄えある人生に称賛と拍手と
そして、心よりの哀悼の意を捧げます。
R.I.P.
1960年の映画『スパルタカス』で、主人公スパルタカスを演じるカーク・ダグラス