「ちゃんとしてる！」
30代夏菜子、じゃない良子ちゃんの、親としての想いがよく出てる。スナップの利いたドツキが見事！（笑）。
龍ちゃんは悪い子じゃないんだけどねえ。子供たちの騒動の発端は大概龍ちゃんから始まって、その中心にさくらちゃんがいて、健ちゃんは横から心配そうに見ている、という非常にわかりやすいキャラ分けは、この作品らしさですね。
揺れ動く１０代の少女。有りがちといえば有りがちな展開だけど、親世代としては永遠にハラハラするテーマではありますね。
さくらちゃん役の井頭愛海さんは美少女だけど、表情が多少乏しいかなと思いつつ、でもその奥側になにかを秘めているかのようにも見え、まだまだ未知数な感じ。これからだね。
それにしても、ジャズ喫茶といいナイトクラブといい、今一つリアリティが出てない。なんというか、「猥雑さ」が足りないような気がする。具体的に言うと「タバコの煙」が全然ないのが、リアリティを欠いている要因の一つではあるだろうなと思いますね。
このドラマに限らず最近のドラマは、たばこを吸うシーンというのがない。悪玉井でさえたばこを吸わない。でもこれは、昭和初期や昭和３０年代頃の時代背景を考えたら、まったくあり得ない話。紀夫くんも潔くんも栄輔くんも、勝二さんも昭一さんも、もちろん悪玉井も、武ちゃんだって、あの世代の男たちはたばこを吸うのが当たり前だった。それが「男の嗜み」だったのです。
たばこを吸うべきではない。それは分かります。私もそう思います。しかしね、時代性の表現だとかそういうことを考えたときに、あまりに度が過ぎる規制はどうなんだろう？と思ってしまいますね、私は。
さっ、それはともかく、「母」となったすみれが、さくらちゃんにどう対していくのか、次週以降の見どころでしょうね。
乞うご期待！