風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

平泉あれこれ

2017-01-08 13:46:10 | 岩手・東北





都会から平泉へ観光に訪れた方々が驚くことの一つに、


「電車の本数が少ない」


ということがあるようです。



平泉駅に新幹線は停車しませんので、最寄の新幹線停車駅である一関駅に移動しなければなりません、が

平泉駅から一ノ関駅まで、東北本線の電車は一時間に一本しか出ておりませんので、都会のイメージのまま電車に乗ろうとすると、エライ目にあってしまうわけです。ヘタをすると1時間以上電車を待たなければならなくなります。

バスだってそんなに本数は出てないし、てっとり早いのはタクシーで料金は大体3000円弱くらいかな。



まあとにかく、この電車の本数の少なさには本当に驚くようです。「もっと本数増やせばいいのに」とかおっしゃる方もおられるようですが、本数を増やしたところで乗る人がおりません。抑々都会とは人口が違うのです。

田舎は田舎の「ちょうどよい」ところでやっているのです。田舎では電車に乗るときは出発時間を調べて乗るのが当たり前、他の乗り方はあり得ません。


郷に入れば郷に従え、田舎に旅行するときは、田舎の流儀を学びましょう。






それにしても、平泉の街中は随分と整備されました。特に平泉駅から毛越寺へと至る「毛越寺通り」は本当に綺麗になりました。



思えば平泉政庁跡の本格的発掘調査が行われるようになったのは、昭和から平成の御代に移り変わる辺りからのこと、それ以前は満足な調査も行われていませんでした。

それが、磐井川治水のための大規模な堤防工事における調査で、予想以上に大規模な遺構が発見されるにあたり、ようやく本格的な発掘調査が開始されます。そのためにわざわざ堤防を築く位置を、当初の計画から移動させましたからね。ありがたいことです。



この平泉政庁(柳之御所)跡をはじめ、それまで埋もれていた平泉の様々な遺構に対する調査が、平成以降本格的に行われ始めました。平成以降なんですよね。割と最近のことです。




面白いものです。平泉に限らず日本各地で、こうした「埋もれて」いたものたちが表へ出はじめてきた。考えてみれば平成の御代というのは、「そういう」時代なのかもしれませんねえ。



さて、これから一体、「どんなもの」が表に出てくるのでしょうねえ。



楽しみなような、怖いような……。