米国では音楽、動画など娯楽コンテンツのインターネット配信が量的拡大を続けている。
7~9月期には米アップルが四半期ベースで過去最高益を更新。高機能携帯電話のアイフォーンや音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」向けの音楽・動画配信は2ケタ成長が続いている。
一方日本では、レンタルDVD店を展開するゲオも10年3月期連結決算の営業利益の予想を上方修正し、過去最高益を見込んでいる。
音楽・映像はダウンロードして楽しむ時代へと移り変わってきている中、レンタルDVD店を中心に事業展開をしているゲオが好業績を見せているのは、なぜだろうか?
ゲオが採用した戦略は、圧倒的な低価格によるシェアの獲得だ。
私は何度か指摘していることだが、記憶媒体がVHSテープからディスクに変わったことによって、レンタルビデオ(DVD)店は殆ど無料でレンタルを実施しても利益を残せる仕組みに変わった。
なぜならディスクの場合には、テープとは違い何度再生しても劣化することはないからだ。
そのためレンタル料は極限まで安くすることができる。
ゲオはこの点に着目し、他店では300円~400円のレンタル料だったものを、クラシック映画を中心に100円という低価格の料金設定を実現し、シェア獲得につなげたのだ。
ただし、今後は同じ戦略は通用しないだろう。
2011年以降、本格的に光ファイバーが整備されるようになると、音楽・映画はネットを通じてダウンロードする文化へと一気にシフトするからだ。
この時代の変化を見誤ってしまうと、これまでの好業績が水泡に帰す可能性もあると思う。
5日、楽天は電子マネー「Edy(エディ)」を運営するビットワレットを子会社化し、電子マネー事業に本格参入すると発表した。
また、インターネット専用決済サービスの大手、米ペイパルが来年にも日本に参入するとのこと。
楽天がEdyという電子マネーを使って、どこまで広い視野を持った戦略を取れるのかという点が気になるところだ。
ぜひ「楽天市場」だけに拘らず、電子マネーの世界共通通貨を作り上げるくらい、大きな展開を考えてもらいたいと私は思っている。
私は過去に何度も述べてきたが、電子マネーの世界ではソニーが戦略を間違わなければ世界を制することも可能だったと思う。
というのは、Edy、Suica、ICOCA、PASMOなど数多く存在する電子マネーだが、全ての規格の裏で使われているのがソニーの「フェリカ」という技術だからだ。
90年代にフェリカの開発に成功したソニーは、この技術を単なる「部品」として見なしてしまった。
その結果ソニーは、「部品」を納入する「1つのメーカー」の立場を超えることができなくなった。
当時もしソニーが「次世代のフォーマットとしてみなさん全員に提供するのはこれです」という風に仕切っていたら、電子マネーのフォーマットは世界的に統一できたかも知れない。
そうすれば、サイバー経済を揺るがすほどの巨大事業として展開できたと私は思う。
しかし残念なことに、当時のソニーの経営陣はこうした発想が持てなかった。
電子マネーの世界共通通貨としての地位を確立することは、米アップルのiPodやiPhoneに匹敵する「プラットフォーム」を確立することを意味する。
米ペイパルも日本市場への参入を決めたということで、競争は激しくなるだろう。
楽天が電子マネー・電子決済の市場で、どこまでの展開を考えているのか、今後注目していきたいと思う。
7~9月期には米アップルが四半期ベースで過去最高益を更新。高機能携帯電話のアイフォーンや音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」向けの音楽・動画配信は2ケタ成長が続いている。
一方日本では、レンタルDVD店を展開するゲオも10年3月期連結決算の営業利益の予想を上方修正し、過去最高益を見込んでいる。
音楽・映像はダウンロードして楽しむ時代へと移り変わってきている中、レンタルDVD店を中心に事業展開をしているゲオが好業績を見せているのは、なぜだろうか?
ゲオが採用した戦略は、圧倒的な低価格によるシェアの獲得だ。
私は何度か指摘していることだが、記憶媒体がVHSテープからディスクに変わったことによって、レンタルビデオ(DVD)店は殆ど無料でレンタルを実施しても利益を残せる仕組みに変わった。
なぜならディスクの場合には、テープとは違い何度再生しても劣化することはないからだ。
そのためレンタル料は極限まで安くすることができる。
ゲオはこの点に着目し、他店では300円~400円のレンタル料だったものを、クラシック映画を中心に100円という低価格の料金設定を実現し、シェア獲得につなげたのだ。
ただし、今後は同じ戦略は通用しないだろう。
2011年以降、本格的に光ファイバーが整備されるようになると、音楽・映画はネットを通じてダウンロードする文化へと一気にシフトするからだ。
この時代の変化を見誤ってしまうと、これまでの好業績が水泡に帰す可能性もあると思う。
5日、楽天は電子マネー「Edy(エディ)」を運営するビットワレットを子会社化し、電子マネー事業に本格参入すると発表した。
また、インターネット専用決済サービスの大手、米ペイパルが来年にも日本に参入するとのこと。
楽天がEdyという電子マネーを使って、どこまで広い視野を持った戦略を取れるのかという点が気になるところだ。
ぜひ「楽天市場」だけに拘らず、電子マネーの世界共通通貨を作り上げるくらい、大きな展開を考えてもらいたいと私は思っている。
私は過去に何度も述べてきたが、電子マネーの世界ではソニーが戦略を間違わなければ世界を制することも可能だったと思う。
というのは、Edy、Suica、ICOCA、PASMOなど数多く存在する電子マネーだが、全ての規格の裏で使われているのがソニーの「フェリカ」という技術だからだ。
90年代にフェリカの開発に成功したソニーは、この技術を単なる「部品」として見なしてしまった。
その結果ソニーは、「部品」を納入する「1つのメーカー」の立場を超えることができなくなった。
当時もしソニーが「次世代のフォーマットとしてみなさん全員に提供するのはこれです」という風に仕切っていたら、電子マネーのフォーマットは世界的に統一できたかも知れない。
そうすれば、サイバー経済を揺るがすほどの巨大事業として展開できたと私は思う。
しかし残念なことに、当時のソニーの経営陣はこうした発想が持てなかった。
電子マネーの世界共通通貨としての地位を確立することは、米アップルのiPodやiPhoneに匹敵する「プラットフォーム」を確立することを意味する。
米ペイパルも日本市場への参入を決めたということで、競争は激しくなるだろう。
楽天が電子マネー・電子決済の市場で、どこまでの展開を考えているのか、今後注目していきたいと思う。
私はソニーのウオークマンを何年も愛用してきました。いつも高価なウオークマンを身につけて音楽、語学の練習をしたものでした。
しかし、買い替えで家電ショップへ行くとアイリバーやアップルが店頭に並んでソニーはかすんでいました。
そこで、私はソニーの終焉(日本経済)を感じました。
その後、アップルは快進撃で私の周りはすべてアップルです。スティーブジョブズ及びウオズニアクやビルゲーツなどが出てきたときにソニーも勝負する時期だったのでしょう。まさに日本の凋落を象徴する代表的な会社です。悲しいですね。涙がポロリ。。アメリカのお笑い番組でIT’S SONYがジョークに出てくるほどでしたが。。
今回はソニーに関する記事を拝読して少し不思議に感じました。
FeliCaを開発した担当者、部署の方々なら、その技術を用いてどんな未来をつくるか、夢見ながら開発したのでは、と考えたからです。
当時の戦略立案や意思決定についてはわかりませんが、FeliCaの世界戦略についても意見、構想はあったが組織がそれを汲み取れなかったのでは、と思いました。
組織の在り方について考えさせられる記事でした。
新たな技術を産み出す土壌を絶やさないためにも、基礎研究への政府の協力はこれからも続けてほしいと思います。
‘発想’というのはその国の文化、教育、環境から産み出されるように思います。
‘世界戦略(支配)の発想’と言う点では、やはり日本人は、その文化や思想等においてアメリカには敵わないのではないでしょうか。
‘アメリカには敵わない’というより、‘日本人には適さない’とでもいいましょうか。
要するに、日本は‘外から来た新しいものに手を加えてさらに良いものを造り出す’ということをこれからも続けて行くのが適切なのではないでしょうか。
0から1ではなく、1から2というように。
それにしても今週は下げ続けていましたが、20日の +4400 とは何かあったのでしょうか?
三菱UFJ証券(MUS)は、ゲオ <2681> の株価判断を従来の「2」から「1」へ、目標株価は11万円を12.9万円へ、それぞれ引き上げ(11月20日金 12時16分配信 サーチナ) 。
大前氏はさすが専門家だけあって、目の付け所が違いますね。
ソニーは堕ちた…というか高くて過剰品質。けどそこそこの値に下げてくれたらPS3もTVも皆買うんじゃない?
と大前氏の記載がございますが、VHSからDVDに変わった際の映像メーカー各社の動きおよび、メディア媒体の(特に一物二価問題)価格について、業界の方なら上記の様なコメントできないはずです。むしろ利益がとれなくなっているのご存知でしょうか?
大前氏が、この業界に精通されてないのは存じておりますが、このような浅はかな分析は大前氏としてどうなのでしょうか?
そもそも
>DVDはメディア媒体として劣化がないから利益が出ている
のであれば、業界大手のツタヤを筆頭に、ほかフタバトショ、ファミリーブックなどのレンタル大手が、最高益を更新しませんか?
さらにマーケット戦略が…、という事をおっしゃるのであれば、各社が価格戦を打ち出しませんか?。
ソレができない理由が背景にあるからではないでしょうか?
むしろゲオが好調というよりは、中古物販商材の在庫高に投資家が注目していないに過ぎず、ある時点でその在庫評価損での、損失が表面かすること、
および、そもそも大前氏の記述と相反し、レンタルビジネスにて利益がとれない業界構造に置いて、まったくもって相反する結果をもたらすのは必至ですよ。
在庫評価問題から目を背ける為に、また、直営店にて運営しているゲオという組織体の構造からも、消耗品費で計上し終わったレンタル品を幾らでレンタルしようがPLが痛まないという業界特異の特異性をついた戦略である事を全く理解されていないようですね。
セルおよび中古在庫=資産(BS勘定科目)
レンタル品 =消耗品費(PLで一発で切れる科目)
これがポイントです。
否定的というより近しい業界にいる立場の人間ですので
これ以上は言えませんが、この程度の表面的分析はどうなのでしょうか。
しかし、我ながら反省いたしますが、ネットの情報は2chに代表され、信頼性はありませんので、大前氏といえど、ネットに掲載される情報は、基本的に信憑性がないと思ってないといけないでしょうが、大前氏ほどのオピニオンリーダーの表面的分析は世論を左右しますし、コメントさせていただきます。
おそらく、三菱商事を筆頭に、ローソン、ゲオと共同で行っている
ポイント事業(おそらく某企業が行ってるポイント対策)を
来年4月に立ち上げます。
そのために、三菱グループこぞって、ゲオ、ならびに
ローソンの評価を格上げしている事に起因しているのでは
ないでしょうか?
ローソンポイントも限界が見え始め、
ゲオおよびローソンなどとくまなければ行けなかったのだと思います。
なお、コンビニのF社の社長は、三菱と相反する
M物産ではないでしょうか?
その業界背景を紐解けば、
今回の三菱UFJ証券の評価の件は答えがでないですか?
ちなみに、そもそもメディアの劣化がなく、
極限までレンタル料金が安くできるのであれば、
ソニー、フォックスなど、メーカー各社が
無料レンタルやってますよ。
私の身近な乏しい情報から考えても、大前さんの意見は的確だと感じます。SONYは有機ELなど新技術を開発できるのに、それがうまく新ビジネスに結び付かない。テレビやカメラやオーディオなどの部品にしか活用できず、既存製品の価格競争に巻き込まれて収益が上がらない。このような状況にあるのではと思っています。
「ビジネス側への一歩が足りない」このように私には感じられます。電子マネーで世界を制するというビジョンも、鋭いビジネス嗅覚を持つコンサルタントや商社マンであれば辿りつける発想である、日本の一流ビジネスマンはそのレベルにある、私はそう思います。だからこそ大前さんは何度もメッセージを送られたのだと思います。
ではなぜSONYほどの会社がその域に達せなかったのか。私の聞いた話によると(学生同士の会話ですから真偽は不明です)、SONYは大手商社を活用せずSONYマーケティングという独自の子会社が商社の役割を担っているそうです。この子会社を悪く言うつもりはありませんが、もしこの情報が本当だとすると、SONYの新技術が新ビジネスに繋がらない原因は、SONYグループの商社機能がうまく働いていないことだと推測されます。
私の意見は「SONYの技術部門自身が大手商社と協力して新ビジネスを模索してみては」というものですが、いかがでしょうか。
駄文失礼いたしました
そういう事を言い始めて何十年になるんでしょうね。
21世紀の今になっても、未だに車は空を飛びそうもないし、家事をロボットが代行してくれそうにありません。
2011年以降と言うのは、今年は絶対無理って話でしょ?
2100年でも2011年以降なわけで、何う十年と続く願望を述べているにすぎません。
だいたい、GEOの100円レンタル目当ての大衆が、コンテンツに何百円も払うと思いますか?
毎月何千円を払ってインフラの維持を分担してくれる大衆の存在なしに
光ケーブルによるダウンロードコンテンツの商売は成立しえないでしょう。
ついでに、いつでも気軽に借りられるのがダウンロードコンテンツの利点でしょうが、コンテンツの供給者側は貯め込まれるのを嫌っているのは常識では?
必要な時に必要な量(見きれる量)を借りられるのは、トヨタの看板方式と同様、借りる側は借りる為に支出するコストを減らします。
ニッチならともかく、メインをネット配信に頼れば、確実に売り上げが落ちるでしょう。