荻野洋一 映画等覚書ブログ

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マドリーに滞在す

2011-12-09 01:36:22 | 身辺雑記
 水曜の夜、スペインの首都マドリーに着いた。
 今週の土曜夜(日本時間の日曜早朝)に「クラシコ」、つまりレアル・マドリーvsバルセロナの大一番がマドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでおこなわれるので、その現地中継の映像伝送を担当しに来たのである。昨夜遅く私より数時間遅れて、交渉先の杭州から上海経由でマドリー入りした解説者の岡田武史さん、そして火曜にすでにマドリー入りしていた柄沢アナウンサー、プロデューサー八子氏らと遅い昼食を食べ終えたばかりである。とはいえ、ここスペインでは昼食は午後3時から4時あたりに食べるのは普通のことだ。
 パドレ・ダミアン通りにある海産物レストラン「El telegrafo」ではいろいろと食べたが、中でもアカエビのリゾットが旨かった。エビの濃厚なダシが利いている上に、雑炊のように外側が柔らかいのに内側は芯のある米の歯ごたえがいい。店名は「電報」という意味だが、なぜなのかはわからない。だいぶ以前に梅本洋一氏に連れて行ってもらった横浜・日本大通りの「カフェ・ドゥ・ラ・プレス」は、新聞・通信社の古いビルをリニューアルした建物にあるので理由がわかりやすいが、ここ「El telegrafo」は、元は電信電話局だったのであろうか。

 それにしても、つい先日にプラド美術館所蔵のゴヤの来日した作品群を東京で見たばかりで、こんどは、それらと入れ違うように自分の体がマドリーに来ていて、不思議な感覚を抱いている。当たり前のことだけれど、いまプラド美術館に行ったとしたら、『裸のマハ』はあっても『着衣のマハ』は出払っているし、《妄》の連作エッチングもないのである。『着衣のマハ』なんて、涼しい顔でありそうだから恐い。


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