荻野洋一 映画等覚書ブログ

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ブラジル映画とどじょう屋

2011-07-17 02:27:02 | 味覚
 先日、ポルトガル語およびスペイン語通訳であり「Number」誌などでライターもやっている竹澤哲さんと一緒にグラウベル・ローシャ『アントニオ・ダス・モルテス』(20数年ぶりに再見したが、やはり傑作!)を見た帰りに、「駒形どぜう」にて昼から丸鍋を肴にお燗を少々。しばらく行かないうちに、店舗が井の頭線プラットフォーム脇の焼鳥横丁に移転していて、つい迷ってしまった。
 駒形の渋谷店は、ちょっと前までクアトロの先、旧タワーレコード裏の宇田川沿いにあった。宇田川といえば、かつては童謡『春の小川』で歌われた支流をもつ川で、母の高校時代にはまだ渋谷の中心街を実際に水が「♪さらさら」流れていたらしいが、東京オリンピックを境に暗渠化された。
 やはり夏のどじょうは旨い。そしてそこでは、真夏でも熱燗がよい。竹澤さんは今ごろブラジルを旅しているであろう。サンパウロとリオデジャネイロ、それからバイーア州のサルヴァドールあたりを回ってくると言っていた。何人かへのインタビュー取材も兼ねての旅だそうである。サルヴァドールは、すばらしい街らしい。長年のレヴィ=ストロースのファンでありながら、ブラジルに一度も行ったことがないのはもぐりだろうか。というより、新大陸に足を伸ばしたことがなく、日本列島より東にまだ行ったことがないのである。


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