入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「秋」(8)

2024年08月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   ペルセウス座流星群、8月11日撮影  Photo by かんと氏
 
 もう呟いてもいいと思うが今年の盆休み、「混雑させないキャンプ場」はいつになく混雑しなかった。幾人もの毎年訪れる顔に会うことができず、新しい顔もそれほど見ることがないまま夏が逝き、ここにはすでに本当の秋が来たようだ。午前7時、気温19度、曇り。
 わずかな青空も見えているが、そこを羊雲が埋めている。いつか、黒部の谷で夏の終わりに眺め、とぼとぼと山を下った時に目に触れた空と同じで、太陽の光もその位置をかろうじて教えてはいるが、雲を破るような勢いはない。
 盆には今年も里へは下れなかったが、そろそろ天竜川の川面には秋風が立つ頃だ。

 今週末の土曜日、17日を含めて翌週の20日、火曜日まで予約を断っている。そしてその週末の24日と25日は、8月最後の土日となり、例年のように団体が入る。
 毎年口にするように、盆が過ぎれば信州の夏は終わる。そのころにはここも、文字通りの秋が始まっているだろう。
 東京へは送る必要がなくなってしまったが、それでもキノコを探しにいつもの森には出掛けるつもりだ。採れても、採れなくてもいい。茶色の傘を一つ二つ目にするだけでも満足しよう、それほど食べたいわけではない。

 昨年は、このころには秋の温泉行の話が出ていた。候補地も幾つか上がっていたが、今年はそういう話はない。「大日本湯渡党総裁」を僭称している身が情けなく思うも、あの二人がいなくなってからはどこかの政党のようにすっかり党勢は消沈してしまった。
 寂しい旅になるのを覚悟して一念発起、もう一度あの温泉に行ってみようか。たった1年の間に幽明を異にしてしまった事実を萬身で受け止め、湯に浮かべれば、彼らも喜んでくれるだろう。そうしよう。

 台風はきょうの午後には八丈島に上陸し、さらに勢力を強め北上すると予想されている。ただ、この分だと暴風圏ははわずかに長野県をかすめるも、次第に向きを変えて太平洋に移動していくようだ。これからは台風が来襲するたびに気を揉む季節が続く。
 牛たちはきょうは遠出せず、囲いの中で横になりすっかり落ち着いた様子を見せている。と思って外へ出てみたら、囲いの中にいたのは部屋から見えていたたったの4頭と1匹のキツネだけで、他の牛たちはやはりきょうも勤め人よろしく出掛けていた。ご苦労さん。
「天高く馬肥ゆる秋」、牛も肥ゆるだろう。

 本日のPH、幾つもの鋭く細い光跡が天の川に接近するように流れる。かんとさん入魂の1枚。
 
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 本日はこの辺で。

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