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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(69)

2024年05月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 また寒さが戻ってきた。午前6時、外の気温3度、室内8度。そのせいでか、いつもほど鳥の声がしない。
 明日は遅ればせながら入笠山の開山祭が開かれる。その後、開山を寿ぐためここの小屋に、伊那市と富士見町の市長や町長を始め行政関係者が30名ほど来ることになっている。
 
 それはさておき富士山の吉田口、先日も触れたばかりだが山梨県はおかしな入山規制を始めたものだ。1日4000人,それも原則予約制で、1000人分だけ当日予約の枠を設けるのだという。通行料は2000円、他に協力金1000円も任意となっているが、求められる。
 令和5年、登山者の数が4000人を超えたのは5日だけだというのに(富士登山オフィシャルサイト)、ならば、この人数制限にどれほどの意味があるのだろう。通行料を徴取するための口実だと取られても仕方あるまい。
 
 一番気になるのは、PM4時からAM3時までは通行止めになり、これで蓑笠わらじの時代から行われていた伝統的な夜間の登山ができなくなることだ。「弾丸登山」などと誰が言い出したのか知らないが、小屋を利用しない登山者はまるで悪者扱いである。とんでもない話だ。
 しかも、これらの規制は吉田口だけだから、当然他の登山口はこれまでよりか入山者の数が増え、益々混雑、混乱は避けられなくなることが予想できる。
 
 開山期間、と言うよりか山小屋の営業期間は、7月1日から9月10日までの72日間ということになるが、これも問題である。
 そもそもが、営業期間が短すぎるのが混雑の一因でもあるのに、この点に関して山小屋経営者は語らず、富士山が一番穏やかなのは今だというのになぜか登山客を迎え入れようとしない。
 それに、この期間外に山へ登ろうとする登山者の扱いについては触れられてないが、どうなってしまうのだろう。

 確かに、富士登山は登山ではなく、今や観光に近い。そういう気分で登ろうとする人たちが多いから、いろいろと規制を強めようとする。しかし、そういう方向へもっていったのも行政を始め地元の関係者たちだろう。スバルラインを5合目まで通し、より山を手近、手軽なものにしたのは彼らではなかったのか。
 
 通行料金を取るのもいい、協力金もお願いすればいい。自己都合では通行料金の返還に応じないのも結構だ。この日本一高い山に頼る山小屋経営者や観光に携わる人たち、そして行政の思惑が見え過ぎるほどだが、それもいいとしよう。
 しかし、富士山は日本の山であり、山梨県の山ではない。山梨県さえ良ければ後は知らないというなら、こんな規制など迷惑でしかないだろう。
 報道も、この山について良しきにつけ、悪しきにつけ報じてきた。しかし、一度も登ったことのない者がしたり顔に云々するのは止めるべきだと思う。

 本日はこの辺で。
 なお、お知らせしているように、今月の13日から25日まで、事情により小屋とキャンプ場の営業を中止いたします。ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
 山小屋&キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 
コメント
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