goo blog サービス終了のお知らせ 

入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (27)

2020年04月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 

 きょうも春昼の城跡には桜の古木が競い合うように花を咲かせ、黄色い水仙の花がそこらここらを明るくしてくれていた。いつ行ってもそこには人の姿がなく、花に誘われるように散策の範囲を変えてみながら、ひとしきら花見の時を過ごして帰ってくる。それが夜更けに天竜川の堤防を散歩するのに加えて、最近の日課になってしまった。

 もっとも花が目的ならそこまで足を延ばさなくても、少し高台へ上がるだけで伊那谷のあちこちに今を盛りと咲き誇る花を見ることができる。城址に拘るのは、誰も見る人のいない豪勢な花がもったいないような気がして出掛けて行くのだが、まだケヤキやミズナラ、落葉松も芽吹きには少し早いから、桜の他には白いコブシの花だけがそこでも目立つ。

 まだまだ先のはずだが、行き帰りに通る山裾の田の多くはすでに田起こしが済み、水さえ来ればいつでも田植えができる準備が終わっていた。この頃では機械化が進んだせいか、昔のように野良に出て忙しく働く人の姿も目に付かなくなった。

 きょう知ったのだが、上伊那の市町村が営業または管理するキャンプ場などの施設は、国の緊急事態宣言に対応して、当面5月6日まではどこも営業しないことが決定されたという。結局、新型コロナウイルスを持ちにいったり、持ち込んだりした人により、すでに県内では21人の感染者が確認され、さらに濃厚接触者の経過待ちもあるという。

                 ・・・・・

  昨日もこの件で呟きましたが、まさに、ことここに至ってはやむなしということで、入笠牧場のキャンプ場及び山小屋も、5月6日までの営業中止をJA上伊那として正式に決定し、その処置が執られたと、先ほど東部支所々長より連絡を受けました。 大変残念なことながら、どうかご承知おきください。

 S広さん、通信拝読、多謝。観光地の多い長野県は、このままでは感染拡大を抑えることができないのではと大変心配されています(軽井沢などは1万件を超える別荘があるのだそうです)。また、自民党の政治家に対しても、大切な地元へ帰ることを自粛するようにとのお達しが出たようです。友人、知人の中にも、連休中の帰省を断念した者がいますし、公民館を中心にした地域の活動も中止になりました。この宣言の目的はこれ以上の感染拡大を防止することで、そのためには人との接触をできるだけ避け、移動を控えるということだと解釈しています。

 本日もお粗末な独り言。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

     ’20年「春」 (26)

2020年04月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 地上の災厄、混乱を支援してくれようとしているのか、きょうも好天に恵まれた。この「恵まれた」というのは、一世代以上前の古いお百姓さんの感覚で、「お天道様」の有難いお気遣いということになる。新型コロナウイルスには湿度の高さも影響するようだが、紫外線も効果があるやに聞いている。雨天も晴天も、人知を超えた天の計らいであってくれればいいのだが、さて。

 これからの1ヶ月、都府県を超える移動についても自粛要請が出た。特に連休を控え、伊豆諸島ばかりでなく、列島周辺の島々は、避難を兼ねてやって来る旅行者に対して戦々恐々としている。無理もない、よく分かる。その一方、富裕層の中には、すでに逸早く軽井沢などに遁走して安気を決めている人たちもいるようだ。これも、無理ない、と言えばそうだろうが、関心から外の人たち。

 気の毒なのは、行き場を失う都会の人々だ。彼らには何の罪もない。だから、牧場へと大声で言ってあげ上げたい気持ちはある。しかし、やはり、当牧場の山小屋やキャンプ場へも現今の情勢下では、これまでのようにお出でくださいと言うわけにはいかない。これは、ウイルスを恐れてというよりも、不要不急の外出を控え、感染の拡大を抑えんとする緊急事態宣言に応じようという悩ましい判断である。たとえ、それほど多い来場者ではなくとも、牧場を呼び水にはできない。

 伊那市は桜祭りの中止を、その影響の大きさを承知の上で決断した。それでも花見目当ての県外車がかなり目に付くという。その位だから田舎の、まだそれほど危機が迫っていない観光地が、それを良いことに安易に人を呼ぶのは今回は、慎むべきだろう。脆弱な堤防がかろうじて激流の氾濫を抑えている時に、その堤防に穴をあけるようなことをしてはいけない。余計なお節介だが、人気の高い観光地ほど自粛すべきで、例えば上高地の釜トンネルも開けるべきではないと思う。それでも、入山しようとする人たちはいるだろうが、2,3時間滞在するだけの観光客の足なら止められる。黒4ダムなどもそうだ。

 それでも、出掛ける人はいるだろう。声の届かぬ人はいる。しかし、今の段階で、もし、このウイルス禍を乗り越えることができたなら、日本は、東京5輪で大量のメダルを獲得するよりかも遥かに大きなものを得たことになる、とそう思う。

 本日もお粗末な独り言。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする