スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

北欧、子連れの旅 ~レンタカー編~

2017-09-18 14:13:50 | 北欧、子連れの旅

私の周りで、北欧でレンタカーというのは時々聞くんですが、ネットでそういう話を検索しても、英語で探してもうまく見つけられません。なんとなく思うんですが、レンタカーでまわるという人はネットで細かく、あーだこーだ書くタイプじゃないとか??私たちのような、事前に情報収集するけど、レンタカーで自由にまわりたい、という人もいると思うのですが…。

子連れで出発時間に慌てなくて良い、駅まで子供をおんぶして走らなくて良い、目的地変更もOK、荷物がある程度増えるのもOK、という気軽さは車が一番です。また、バスを乗り継いでいく郊外の観光地なども車で行けばすぐに着きます。

例えば、ストックホルム郊外の宮殿に行くのに、ホテルから車で20-30分で午前中ちょっとよるということができました。でも、公共交通機関でいったことがありますが、地下鉄とバスです。帰りのバスを1時間以上待ち、そこしか行けない日帰り観光のようでした(季節によるかも)。それから田舎では、日本と同様、車でないといけない場所は多いです。

はじめに: レンタカーを左ハンドル、右車線、外国語の国で大丈夫か!?ドキドキしますが、日本で高速や知らない道をナビを見て運転できる方なら大丈夫そうです。私は車線変更もできず、近所の駅くらいしか運転できないのでもちろん無理なので、夫に頼みました。海外での運転は初めてです。最初だけ、空港からホテルまでの30分の運転で緊張していましたが、同じ日に車で出かけて帰り道ではいつもの運転という感じに。右車線を意識するといっても、曲がり角の度に右を走りなさいよ~と右下をさした矢印の標識があり分かりやすかったです。(下記ロータリーの写真参照)

下記の目次

  • 避けたい運転エリア
  • レンタカー料金
  • 借りた車
  • ストックホルム、アーランダ空港での借り方 ※シャトルバスに乗ります
  • 渋滞税と渋滞
  • 駐車場 ※アーランダ空港の駐車場は高い
  • 標識
  • 交差点、ロータリー
  • 歩行者優先
  • ガソリンスタンド
  • PA SA、休憩所 ※おすすめの有名な場所があります。世界一大きなダーラナホースが目印!
  • 制限速度と所要時間

 

  • 避けたい運転エリア:ストックホルム市街地です。渋滞する上に、道がややこしいから、やめたほうがいいと何度も聞きました。、でも大阪の環状線をよく走りますが、あれだってかなりの渋滞と難易度。大丈夫だろう、と思ったのですが間違いでした。忠告に従うべきでした。その話は<渋滞税>で書いています。ただ、車の利用が、人数で考えると、ホテル-空港往復だけでも安い場合があるので一度チェックしてみては?
  • レンタカー料金: 日本より安いと思いました。最初はBudgetレンタカーで予約をしましたが、Hertzレンタカーのキャンペーンがあったのでそちらに変更。どちらでも見ても料金は同じくらいですが、キャンペーンの分、Hertzのほうが装備などの条件が良くて、5泊で借りて一万円半ばくらい。そこから諸費用がかかり、実際には2万円半ばくらいに。チャイルドシート二人分×5泊つけると3万円超しました。私たちは旅行に加え、長距離移動する用事が何度もあって、荷物も大きな楽器ケースがあり、子連れで電車はないと考えていました(それと駐車場付きの郊外のホテルは安い)。残念なことに、満タンにして返す時間がなく、Hertzでお願いしました。すると、その費用が別途500krとガソリン代あわせると、1万円ほど予定外にかかりました。当日は鍵を返すだけで、予約時のカードから引落です。明細は、予約の管理画面で合計と内訳がみれます。
  • 借りた車: 無料アップグレード+10%offキャンペーンで表示された中で選んだ車は、Volvo XC60のオートマです。オートクルーズ機能、エアコン付き、ナビ付(リクエストはしてません。でもデータが古くて役立たず)、ディーゼルで燃費も良いほうです。オートクルーズ機能は初めてでしたが、すごく便利ですね。高速で一定速度を保つ、設定した車間距離をとるという機能があると、慣れない道で運転するのに気持ちの余裕がもてました。森や草原の景色も楽しめてすごく良かったです。(私が運転した訳ではないけど・・)

 

  • ストックホルム、アーランダ空港での借り方: 予約は日本からHertzでweb予約し、Hertzの会員にもなるのがベストです。会員になると、オフィスで待たされることなく車が既に用意されており鍵を受け取るだけ。空港にカウンターがあるのだろうという思い込みで、調べてなかったので行くまでに時間がかかりました。Hertzのofficeは、シャトルバスで行きます。長期に車を預ける人のためにparking betaという駐車場があり、無料シャトルバスがターミナル2,4,5とparking betaを巡回しています。Hertzはその途中で降ります。バス停の名前がRental cars(スウェ語Hyrbilのような)とか確かそんな名前でした。レンタカーオフィスがいくつかあって看板みても分かります(parking alfa行きバスありますがhertzには寄りません)シャトルバス乗り場は、到着ターミナルから外に出るとバス停がずらっと並んでいます。一つずつ探せば分かりますが、総合案内の看板もあります。Hertzのオフィスに着いて番号札をとって予約を告げると、ネット予約でもチェックボックスを外していた保険だけ再び入らなくていいのか念押しされました。車両保険の免責額を最小にするというもので、入れば何かあっても数千円で済みます(入らなくても全額負担ではなくて7-8万くらいが上限だったと思います)。軽微な傷も見ると言っていたので気になる方は入ったほうが良いです。私たちは入りませんでした。
  • 渋滞税と渋滞: ストックホルム市街地は渋滞がひどいです。土日、早朝と夜はスムーズです。この渋滞緩和のために、渋滞税というのを導入しています。Googleのルート検索では有料道と表示されるので分かります。渋滞緩和目的なので週末、早朝、深夜と混雑しない時間帯はかからないようです。料金所はなくて電子的に払うそうです。電光掲示板で35krというのを何度か見ましたが、私たちが通過したのかどうかは不明。というのも、ルート検索で有料を通らず街の外周を通るルートを選んでいたのに何度も道に迷いどこを走っているかすら分からなかったので)渋滞は南に下るE4ではまりました。4-5車線全てが大渋滞です。世界でも指折りの渋滞なんだとか!その時に、オフラインで使えるようダウンロードしていたGoogleナビ使っていました。渋滞の中、高架下のトンネルをくぐると・・・GPSが失われ現在地を見失ってしまったのです。トンネルを出ると、車が流れ始め・・・!?どっちに行くの!?と焦りました。また車についていたナビはGoogleと違う復帰ルートを勧め、一瞬の判断ミスでまた道を迷い…延々とどこか分からないままに走り続けました…。高速なのでUターンできず、高速をおりて市街地を回ってまた高速に戻り…。忠告通り、ストックホルム市街地の運転は避けたほうが良いです!!たまたまネットワークにつながるスマホをoffにして手の届かない場所に置いていたのですが、そちらだとGPS復帰が早いです。別の日に道を間違えた時がそうでした。そうはいっても、ストックホルムの外周を回る道自体は難しくないです。またストックホルム外周を通ってアーランダ空港へ、また外周を通ってストックホルムの南側へ、というのもくスムーズでした。
  • 駐車場: 標識を見ます。道路脇にずらっと車が止まっている場合も有料がほとんど。看板にAvgiftとあれば有料、そしてその条件が書いてあります。数字があれば大抵〇時~〇時は有料(それ以外は無料)、曜日が書いてあればその曜日が有料(それ以外無料)、1 timとあれば「有料だけど1時間は無料」。よく見るBoendeは「住民は別」。P-automatはパーキングメーターで、コインやカード払いで払います。私たちが停めた時は、カード払いのみで領収書もでません。車のナンバー、メルアドなど入力するとメールに領収書が送られてくるだけでした。「〇時間無料」とあれば、大抵はP-skivaという英語で言うとParking discが要るそうです。標識にもそのディスクの絵がある場合が。スーパー等でもらうそうですが、無料か有料かしか停めたことがなく、もらっていません。このDiscは駐車した時間を紙の円盤状のものを回して駐車時間を示すそうです。どうしてもなければ、紙に手書きで時間をかてい正面の見えるところに置いてもいいのだとか。時々見回りして違反切符を切るようです。ちなみに、アーランダ空港の駐車場ですが、一時間千円くらいします。下の写真は、Avgiftなので有料。その下にalla dagar 0-24とあり「毎日24時間有料」です。そして「P-automat」と矢印があり、そちらに駐車場代を払う機械がありました。



  • 標識: 標識はWikipediaの一覧をみました。Yieldという英語が聞きなれないのですが、先方優先、譲る、という意味だそうです。追い越し禁止車線もこの一覧で確認したほうが良いです。Road signs in Sweden(wikipedia) 歩行者にも関係がある標識が「自転車専用レーン」。昔、ストックホルム中央駅近くを歩いていたら、自転車だけよ!とおばちゃんに怒られたことがあります。いくつか標識の写真を載せておきます(ガラス越しの撮影なので見にくいです)。

これはE18を走っていた時のもの。ガソリンは500m先右折と分かります。

左折レーンなど、日本の感覚と同じです。これも高速です。無料なので高速と一般道の明確な境目がない感じのエリアです。中央分離帯があるので高速道は右車線通行に違和感がありませんでした。

  • 交差点、ロータリー: スウェーデンでは信号があまりありません。だから信号渋滞があまりないです。円になったサークルに入り、行きたい道に出て、曲がります。スマホのGoogleナビを使っていましたが、〇番目出口を右折、と音声で言われます。知人には、出るときに分からなくなったら、ぐるぐる何周もまわったらいいと言われましたが、二つ、三つは数えられても、それ以上になると、私はもうどこから入ったかさえ分からず。でも運転していた夫は大丈夫そうだったので、方向感覚の向き不向き?そうはいってもスウェーデン人は皆それでやってるんだかから慣れれば大丈夫なんでしょう。それとサークル内二車線になっていることもあり、3番目以降の出口は内側のサークルに入り、出口前に車線変更して出るというやり方です。これは運転しながら分かった感じです。ロータリーに入る時は必ず(写真右側)ロータリー標識があり、逆三角の黄色標識は「譲れ、先方優先」です(ロータリーに入る時のこと)。写真左隅の矢印の標識ですが、この車線を通行しなさい、と進入する道路にほぼ立っており、間違えて左車線に入りそうになることがありませんでした。

  • 歩行者優先: EU共通ルールになってからは、信号のない横断歩道では、歩行者が必ず優先、車は止まります。
  • ナビ: スウェーデンでレンタカーに乗った知人に聞きました。Googleマップはオフラインで使えるようダウンロードできます。GPSはオフラインでも生きていて現在地表示されるので、このGooglemapのルート検索で音声ナビにして足りました。ただ、渋滞税のところで書きましたが、ストックホルム中心街で高架下で渋滞にあいGPSを失った後、なかなか復帰しませんでした。その時、現地SIMカードを入れていた私のスマホは電源オフで荷物に入っており・・・やはりネットにつながっているスマホのほうが現在地を見失った時の復帰が早いです。それ以外はオフラインのナビで足りました。スマホ一台ネット接続できていれば、もう一台のスマホはSIMカードを買わなくてもテザリングすればいいので十分です。また買ったばかりのSIMカードは〇ギガのデータ通信が標準なので、動画をみたりしなければ、オンラインでナビ、メールやニュースを見ても余りそうです。
  • ガソリンスタンド: 600km以上走って、一度だけ給油しました。その時は、ディーゼルを選んでボタンを押して給油スタート。Pay in kiosk キオスクで払うと機械に書いていました。中で自分の給油の番号を言ってカードで払いました。95ノーマル、98ハイオクです。

  • PA、SA、休憩所: 日本と違って高速は無料です。じゃあ、長時間走る時の休憩やトイレは?と気になります。日本ほど多くないかもしれませんが、時々、標識でガソリンマーク、コーヒーカップマークを見ました。実際に標識をみて行っていないので分かりませんが、知人からは高速の途中にSAがあるとは聞いていました。私たちは300㎞、約3時間、ストックホルムからダーラナ地方レトヴィックまで走り、その丁度中間(1.5時間くらい)、ダーラナ地方に入る辺りのAvestaの有名なレストランをスウェーデンの知人に勧められて、往復とも利用しました。Restaurangen Dalahäst LunchやBarnmuny(子供メニュー)などHPでみれます。大人のランチビュッフェ95kr、子ども65krでした。アラカルトの大人、子供メニュー別途あります。メインをオーダーして受け取り、サイドディッシュを自分で取ります。


写真左奥に赤いダーラナホースが写っています。あちらが高速の本線。私たちは右側出口からおりて高架をくぐったのか?記憶があいまいですが、すぐに分かりました。このダーラナホースは世界で一番大きいんだそうです!そして車だけが行ける場所!機会があればまた行きたいです。

この日のランチビュッフェは、メイン3種から一品選びます。私は、トマトクリームソースの魚のフライ。衣はサクっと、中はホクっとして、ソースもおいしい!!

  • 制限速度: 標識に従っただけなのでルールとしては分かりません。高速では大体110km表示が多く、他の車は120-130㎞で走っていました。地方都市の街中は50㎞くらい。車の機能か、スウェーデンの標識が優秀なのか、制限速度の標識を通過した途端、車のスピードメーターに制限速度が表示されて見落としがありませんでした。すばらしい!Googlemapのルート検索では、大体100㎞の道のり1時間くらいでしたが、走ってみて工事渋滞などない限りそんな感じです。ただ、追い越し禁止の道で、キャンピングカーが80kmくらいで走っていたり、途中休憩したりすると、当然ですが平均速度が速いので、ちょっとしたことで大きく到着時間が遅くなっていきます。

これは工事中の高速。ポールをたてて車線の幅を狭くしていて、制限50kmでした。

 いかがでしょうか。これなら乗れそう、と思った方は、ぜひおすすめです。車でしか行けない場所、お店はたくさんあります。

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