スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ルシア祭とは

2006-11-13 23:20:46 | スウェーデンのこと...
今日はソニアの授業。
指のストレッチから。それから、右手で軽く左指をなでるようにマッサージしたり、両手の指先同士をコツコツとたたいたりして血行をよくします。

今日の授業でおもしろかったのは、ボンドポルスカ(bondpolska)というウップランド地方独特のポルスカをリズムを感じるために、一人ずつ演奏するソニアの肩に後ろから両手を置いて、そのソニアのリズムを感じるというもの。ディスタンスコースといって普段仕事などある人向けの週末コースでそれをやったところ、「自分の思っている2拍目よりソニアの2拍目の方が遅い」というコメントが目立ったらしい。

話は飛んで、夜。
13日のルシア祭と16日のクリスマスコンサートの打ち合わせが明日あるので、その前の打ち合わせ&過去のコンサートのDVD鑑賞。
今回はダンスコースと合同。どのようにすすめるか参考に過去のDVDを見る。見たこともないダンスを踊っていた。男性が女性の頭を殴るマネをする振り付けがはいっていた。伝統的なダンスって時々、変。楽譜をHPにアップしたBjörnlåtenは腕立て伏せのポーズのままジャンプして横に移動する踊りだし。
そして、ルシア祭。

何がしたい?と聞かれてもねぇ。知識もなければ、聞いたところで参加したこともないから、ちーっとも想像つかないんですけど。

という訳で、聞いた話とネットで調べた話を簡単にまとめると(意外に複雑)…
まだ未経験ですので、間違いを見つけた方は教えてください。

光の聖女ルシア
もとは西暦200-300年のキリスト教徒が迫害を受けていた頃のお話で、ルシアが結婚する際の持参金を貧しい人に使ったため(母親に使ったという別の説明もあり、年代も含め正確な話はよく分からない)、怒った婚約者がルシアはクリスチャンだと役人に言い、ルシアは連行されることに。ところが、どうやっても彼女は動かない。仕方ないのでその場で火を放つも、ルシアは髪一本燃えない。そこでルシアはその場で胴体を真っ二つに切られ、それ以来、12月13日は聖女ルシアの日として祭られたのだとか。
スウェーデンの12月13日
旧暦(ユリウス暦?)でこの日はスウェーデンでは一番日が短いとされていて、豪華な食事を(冬の滋養の意味をこめて)伝統的な行事がもともとあったらしい。悪魔や死者がよみがえる日ともされている。また、スウェーデンのキリスト教で翌日から断食が始まる日でもあったらしい。
スウェーデンのルシア祭
ルシア役の女の子が白いドレスをまとい、頭に悪を除ける光を意味するろうそくをつけ、ジンジャークッキーやサフランの入ったブッレやグルッグ(ホットワインのようなもの)をふるまい、みんなで歌を歌ったりする。ルシア役の子が身につける腰の赤い紐は胴体を切られた血を意味するのだとか。
聖女ルシア祭はイタリアなどごく一部の国でしかお祭りがないのに、なぜ北欧で?というと、スウェーデンではではもともとの意味はほとんど無くイベントとしてやっているだけらしい。上記のように同じ日に伝統行事があったことが一因となってお祭りとして定着したのだとか。1927年にストックホルムの新聞社がルシア役の子を美人コンテストのような形で募集したり、お祭りとして開催したのがきっかけで全国に広まったというから、今日のお祭りの形はごく最近のもの。別の説明では、暗く寒く長い冬の北欧では光を切望し「光の聖」という概念が受け入れやすかったとか、スウェーデンがプロテスタントになる前のカトリック時代に聖人の日としてもともと祝っていたからだとか、いろんな話がある。
lussebulleもlucia(ルシア)はCなのになぜlusseとsになるのか聞いたら、これはルシアの名前ではなく悪魔ルシファーから来ていうそう。伝統行事と後からきた「ルシア」がごちゃまぜになっているかららしい。

13日、何するんでしょうねー。後日、レポートします。
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