スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

お知らせ。珍しいライブも!

2017-10-27 12:24:54 | お知らせ

先日、北欧の音楽祭、そしてAhlberg, Ek & Roswall姫路公演でお会いした皆さま、ありがとうございました!姫路では、姫路労音の皆さまによる祝宴、そして南京玉すだれ等ニクラスたちもやったりして楽しみました。私も初めて見ましたが、日本の芸にも色々なものがありますね~!横浜公演はいけませんでしたが、配布の解説を書きました。気づいた方いましたか?

CDでもコンサートでも冒頭1曲目で演奏する、プロイセン王の曲、とっても好きです。改めて、解説用にニクラスたちのCDの英語版、日本語版を読んで、さらにそこからもう少し調べてみると、もっと興味がわきました☆

あの曲は、プロシアの王の勝利を祝って演奏(1758年)されたことでヨーロッパ中に広がったメロディですが、元はそれより20年ほど前にシレジアの詩人スペロンテス(Sperontes1705-1750)が出版した歌曲集「プライセ河で歌う女神たち Singende Muse an der Pleisse」の中の1曲です。プロシアとか、シレジアとか、歴史と異国情緒たっぷりの響きでいいですねー。そしてこの歌曲集のネーミングがまた美しい~。プライセ河ですって。どこ?!思わず地図をのぞきこんでしまいました。知らない地名が続くとイライラすることもあるのですが、なぜかこの地名には昔習ったかもなぁとうい記憶と、エキゾチックな響きとで、歴史ロマンを感じます。

そして、この歌曲ですが、ブロムグレンの楽譜集にも収められているんです。スウェーデンの楽譜集については、配布の解説にも書きましたが(ここで紹介するにはボリュームが多いので次の機会に)、ブロムグレン(Johan Eric Blombgren)は、ニクラスの出身地のスコーネ地方の音楽をする人にはよく聞く名前でとっても有名です。この歌曲をうっとりする演奏でエンマが聞かせて、その後に軽快なブロムグレン・バージョンを演奏して、最後は、同じ楽譜集からのダンス曲ポルスカという、3曲パーティセットですね!本人に聞かなかったんですが、アレンジはニクラスがしたんじゃないかなー?私の印象ですが、ニクラスはマーブルチョコがぱあっとテーブルに散らばったようなキラキラしたアレンジが得意で、そのニクラスの雰囲気がすごくする編曲でした。ブラボー!イェッテブラー!(スウェ語)

次の私のお気に入りは、スクヴァーデルSkvardern。ニクラスの作曲です。「メーデルパッド地方の森の奥深くに伝説の生き物スクヴァーデルが…。」それは、なんと、鳥の羽を持ったウサギ「生きた姿を見た者は滅多にいないが・・・」なんとニクラスは剥製を見たんですってNorra Bergertっていう野外博物館でそれで、浮かんだメロディだそうです。画像検索したらめっちゃリアルなスクヴァーデルがでました。意外にカワイイそして、なんの伝説かと思いきや、結構笑えます。ニクラスによると「今から150年ほど前に、友達と狩りをしに森へ行って、友達をびっくりさせようとウサギと鳥を捕まえて合体させたものを作った人がいたんだ。その友達をビビらせようとしてジョークでね。それが、この伝説の始まり。コンサートでなんて話すかは任せるよ。」ああ、伝説ってこうやってできるのですね…。ニクラスはムーラハルパで弾いていますが、普通のニッケルハルパで弾くならF-dur(F major)で弾くといいよ、とのことでした。

それにしても、スウェーデン留学中の先生の来日公演のお手伝いが少しでもできて、そしてこういう形で再会できるというのはすごく感慨深いです。本当に機会をくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

ちょっと珍しい(?)ライブなど、お知らせです!

詳細後日となっているものは、決まり次第このページを上書き更新します。

11月5日 Spel och dans Osaka 東淀川スポーツセンター 15時~

12月3日 京都のミミズクヤにて16:00~、45分のミニライブ、1700円(お茶付き) Lirica & michiko (ご予約:ミミズクヤへメールまたはお電話で)

12月9日 金沢のカフェ、アピラにてディナーライブ 野間さんとのデュオ

12月23日 すばるホール・プラネタリウム(富田林市)「コルミッコ」のコンサートでゲスト出演します。クリスマスのお話しと演奏です。

1月7日 満席になりました。大阪タイムブルーにて、樫原聡子ハーディングフェーレソロライブ ※残席わずか

 

<Spel och dans Osaka>

前のサイトが突然閉鎖されてしまったので急遽wixで作りました。まだちょっと見にくい作りです。

11月は「北欧の音楽祭」復習会です。去年のJosefinaに習った曲、今年Niklasに習った曲、エバさんと一緒にひくアルスペルの曲(北欧の音楽祭ページ掲載曲)からわりと混乱しがちな曲をピックアップするなど、参加者をみてすすめます。ダンス担当のhiromiさんは、今年スウェーデンの伝統舞踊、最高峰のメダルを獲得し、とてもとても日本で貴重な方でs!こんな方と一緒にコラボできて本当に私はラッキーです。いつもバタバタで動画が撮れないのですが、前回ハーモニーフィールズの方が撮影してくださったのでそれを大事に保管しておいてほしいです!

 

<Lirica & michiko>

Liricaさんは、私と同じスウェーデンのニッケルハルパの学校にフィドルとニッケルハルパ合わせて2年行った方で、OG女子によるミニライブ!そんなOG会が(二人だけですけど…)日本でできるなんて…しみじみ。一緒に弾いてみたら、当然ですがレパートリーも被ってるし、ウップランドの曲を弾いて二人でアハハ~って笑ってしまいました。でも、Liricaさんは私と違って、なかなかエレガントな演奏です!今回、洋服地で作る着物屋さん京都のミミズクヤさんより、ミニライブの機会をいただいたので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。とっても素敵な町家です。

 

<金沢ライブ>

はじめてなのですが、とってもかわいいカフェだそうで楽しみです。野間さんとのデュオの機会も時々あって、やっと二人の写真を撮りました。マルメのフォークフェスのサイトに色んなミュージシャンの写真が載っていてそれを参考にいくつか見ていました。麦畑のデュオの写真が美しかったんですけど、残念ながら麦畑が近所にありません。橋にもたれたトリオの写真がブルーグレーの色調のあいまって雰囲気よく、近所ならライフ前に歩道橋があるよ!って話をしてたんですが実行できず。歩道橋で三脚立ててリモコンで撮影ってちょっと恥ずかしいですもんね。結局、紅葉のはじまりつつある公園にいき、野間さんがノルウェーセーター着て楽器を持つと、カメラマン(私のこと)はりきります!「うなだれて、ちょっと悲し気な顔して!」という指示に上を向いて爆笑する野間さん、物憂げな写真は撮れませんでした。

 

<樫原聡子ソロライブ>

Satokoさんと私はデュオfissで活動していましたが、ノルウェーに住んでいるのでライブをするのが難しく、日本には夏と冬に帰ってきてお会いするのですが「何か出来たらいいね~。ではまたね。」という会話で終わります…。うちに来て演奏を聞かせてくれることもあって、それではもったいない!とやっとソロライブを企画しました。リハができない都合もあり私はちょこっとだけゲストで演奏します。日本と離れて久しいし、1-2年メールの不具合があり(最近やっと戻ったようです)音信不通気味になり、日本で聴きに来てくれる人がいるのか不安だと言っていました。距離も時間も離れるとその不安な気持ちは分かります。Satokoさんはノルウェーでずっと民俗音楽、ハーディングフェーレの研究をしており最近修士号も取得されました。興味のある方も、そして、忘れていないよと応援して下さる方、ぜひ聞きに来てくださいね。

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2 コメント

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Skvardern (josan)
2017-10-27 20:49:49
さすがmichikoさん。プロイセン王の話、私はそこまで調べきれませんでした。あのセット構成は私も大好きです。とてもカッコイイですよね。横浜の生音での演奏は鳥肌モノでした。
ところで、伝説の生き物スクヴァーデル。私もニクラス達に連れて行ってもらったスンズヴァルの資料館で見ました(^^)。なかなか迫力あるお姿でしたよ。やけにニクラスが見ろ、見ろと進めるなぁと思っていたんですが、秋になって曲目リストが届いたらあの曲が入っていて笑いました。

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Skvardern (管理人)
2017-10-28 08:35:03
ええー!?josanは実物みたんですね!?すごーい。なんか、ニクラス、すごい気にいってるみたいですね、あの鳥ウサギの存在を…。画像検索で出るのは博物館の展示でしょうか。リアルですがかわいい!
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