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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

自分はどういう響きにしたいのかを纏めてみる 2021.7

2021-07-16 13:10:22 | オーディオ
割と書き残したtipsがバラバラになっているせいで、どうしたら良いのかというのが自分でも覚えていない感じになっている部分もある。

結果的に自分はどういう響きを理想とするのかというのを過去の書き残したtipsを見直しながら考え直してみたいと思う。

まずBlackbird Studio Cのような床以外高度な拡散をする部屋からの引き算で考えた方が早そうと思われる。
全面を高度な全拡散をすればある程度の問題を改善できるが、早期反射音が無くなってしまうことになる。
早期反射音がなくなることでS/Nの分子が減少するので明瞭さが落ちる可能性がある。
早期反射音がなくなるとASWの効果が得られないことになり、音像の幅が極端に狭くなることになる。
音源の中に収録された音像の幅があればそれを知覚はできるし、モニター用途であれば部屋によって作られる音像の幅は不要なのかもしれないが、リスニングルームの場合はあっても良いと思う。
なので拡散自体は肯定するけれども早期反射音なくすほどの拡散は大変だからしなくていいし、むしろ残したいというスタンスにはなる。

・ITDGは床以外で5ms程度は確保するがそれ以上は無闇に追わない。
・初期反射音はまず取捨選択する。スピーカー側の側面は残すが、反対側と後壁は拡散と屈折で排除する。天井と床はそれほど有害ではないので若干の拡散のみとする。天井や床で高度な拡散吸音は現実的ではないのも加味する。
・側面の反射音は時間軸の分散を行うことを目標とし、スピーカーの外側からの時間的に偏り無く分散された反射音がなだらかに減衰するように到来するように設計する。反射音の周波数特性をなるべく変えないようにする。
・正面壁の初期反射音は音像の近さや圧迫感の原因となりモニター用途ではあまり好ましくないものだが、リスニングでは個人の好みで音像の近さが好ましいと感じる場合がある。個人の嗜好も変化するので、現時点で一つに規定するよりも調節しながら決定していくのが良いと考える。
・他の壁はシミュレーションできる二次反射音を除いて、基本的には残響成分を作り出す目的を考慮する。500~2000HzがLEVを作り出す周波数のためそれらの1/4波長である4.5〜17cm程度の拡散体を利用する。その周波数を処理できれば材質や剛性は多少の範囲で妥協する。
・拡散処理の面積に制限がある場合は側壁後壁の耳の高さかその上方を優先する。
・拡散でも多少の吸音効果があり、最大限拡散の副産物の吸音で対応するが、拡散処理を行った上で吸音が必要な場合必要な部位に吸音を行う。
・定在波は部屋の寸法比が問題なければ多少の山谷はあまり気にせずいじらない。