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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

和風モダン仮想リスニングルーム調整

2021-07-02 00:43:42 | オーディオ
和風モダンのデザインで細かいところを調整してみた。
カリモクのホームページは素材を工夫して使用すると割と自由度があっていじりがいがある。

まずは床の間をより書院造り風にしてみる。違い棚をモチーフにして音響調整材置き場兼飾り棚をデザインしてみた。
床の一次反射面も拡散を期待した格子を付け、その床下空間で反射を調節する材料を入れるためのスペースとしている。


採光の入り方もすこし雰囲気がでるようにしている。


天井は左右にコーブ照明を入れているので照明効果を考えたリブの設計に。
リブの上に吸音材などを配置できるのは今まで通り。


側壁の格子扉の内側の棚はかなり簡素な物になっている。
リスニングルームとして自分が考えるベストな部屋は音響調整が容易に支障なく行える部屋と考え、壁面に棚を敷き詰めたルームがいいと考えた。
その棚はどのようなものが良いかとデザインを考えていた。棚自体が間隔が広く深いリブで若干の拡散効果があるので細かく板を入れ込むのがいいのかと思っていたが、
今回の部屋は調整を行えることがコンセプトなので棚自体の拡散性はあまり求めない構造を求めた結果こんな感じのスカスカの棚になる。


格子戸でほとんど隠れるので棚のデザイン性を無視できる。ツーバイ材で柱を作ることも想定しており、造作家具というより下地材のような低コストのものでも可能である。
そして棚自体が作業用通路の足場を支える柱の機能もしている。



後方の作業用通路への階段は一部を外し固定式とすることを止めた。
固定式階段は固定資産税に含まれる可能性があることや、部屋面積が狭くなったり、左右対称性に支障が出たりすることもある。
布団収納用の押し入れの上に上がるには可動式の脚立などを使用し、その上には固定式階段があるような感じだ。
メンテナンス時以外使わないのでこれくらいの不便さは問題にならないだろう。



小上がりの床座スペースから見た感じ。




今回のデザインは合理性を追求したのでそれなりに無駄は少ないと思われる。
・格子の多用は音響効果と音響調整材の視覚的な遮蔽効果と和風モダンの印象効果を兼ねている
・床の間は音楽鑑賞中に視覚の観賞を行う機会を提供する場となり、蹴上げ床は機材の振動を絶縁する目的も兼ね、飾り棚で音響調整を行う。
・作業用通路はそれ自体を拡散体としつつ、高所の音響調整を容易にし、採光用の高所窓からの光を演出的に取り入れるための工夫を行う余地がある。
・天井リブはそれ自体の拡散体としての効果とリブの上にさらなる音響調整材を置けるスペースを作り、天井の調音の機会を身近にさせる。天井を照らす間接照明の光をさらに演出的にする効果も期待できる。
・小上がりの後方スペースは床座で音楽を聴く、横になって音楽を聴く、お茶を飲みながら聴く、小上がりの立ち上がりの部分に座って音楽を聴くなど鑑賞するスタイルの多様化と居住性の改善を期待できる。

新規に作らなくても中古住宅の吹き抜けのあるLDKを潰せば出来ないかなとも思っているが、まああまり現実化を望むのは困難かもしれない。
今後の課題としては和風モダンデザインとしては正面壁がやや癖があるので、他にやりようないか検討の余地がある。
格子戸は視覚的遮蔽と音響透過性があればいいのでフレームにジャージークロスを貼ったようなものでも機能する。家風モダンではなく洋風でのデザインにも挑戦したい。
3Dで部屋のデザインができると、こういうのを考えるだけでも趣味としてはかどる。
コメント
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