コロナも5類に分類される予定となるなど制限が少なくなる中で、そろそろ高崎芸術劇場の大ホールでのオーケストラコンサートを聴きたいと考えていたが、丁度NHK交響楽団が来るということで鑑賞しに行くことになった。
バルトーク/ヴィオラ協奏曲(シェルイ版)[ヴィオラ:アミハイ・グロス]
チケット買ってから聴くようにしてみたけれども、バルトークはなかなか魅力を理解しきれず、コンサートで実際に聴いてもなかなかピンとはこなかった。楽曲に対する理解が追いついていないのは仕方ないが、ソリストはベルリンフィルの首席ヴィオラ奏者ということもあり、とても華のある迫力のある演奏で演奏自体は素晴らしかった。
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲 第1番、第2番
この曲は好きだったが、生演奏で聴くのは初めて。演奏会だと巧みなオーケストレーションがより映えて楽しかった。フルートがしっかり吹ききっていたので良い演奏だったとは思える。
席の関係かもしれないし楽譜通りなのかもしれないがウインドマシーンの音の異物感が強かったのと鉄琴が一部で音量過多で少し曲に集中できない部分があった。
ドビュッシー/交響詩「海」
コンサートで聴くのは二度目な気はする。この前のコンサートもオールドビュッシープログラムだったが、今回は交響詩のドビュッシー。
普通に良かったけど、なんか良くも悪くも録音を聴いているのと全然違う!とはならなかった。何度もコンサートの録画映像で体験しているN響の音だし、家の音響も十分とは言えないまでも一定の水準ではあるからこそなのかもしれないが、無難な印象が強かった。
ホールの音は中庸的ではあり悪くはなかったのだけれども、音楽ホール程の感銘は無かった感じだった。やっぱり大きめのホールだと音量がやや控えめになってしまう印象はあった。
今後行くとしたら音楽ホールのコンサートを優先して行きたいという印象ではあった。