モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

803Sでステレオを聴く

2013-11-23 19:56:24 | オーディオ
リア用としてなかなか良い活躍をしてくれている803Sですが,
どんな音の傾向なのかステレオスピーカーとして使ってみました.

高音はB&Wの伝統のアルミツィーターの音です.この音は割と良く聴いてきましたが,
特に下位機種と大きく違いはないように感じます.
中域はFSTミッドレンジですが,805シリーズに比べると押し出しの強い印象.
802と比べると残響が付帯された少し窮屈な印象.
低域は18cmロハセルコーンが2発付いていますが,
802の低域と比べても量感はそこまで痩せているわけではありませんでした.
その分少し緩いモワモワした印象の低域に感じます.
805と比べると音のスケールはかなりアップしているのが実感できます.

下位モデルも上位モデルも所有しているので,比較的実力は想像しやすかったですが,
上位機種と比較して気付いた点としては,
「中域は正確性で上位機種と差がある.」
「低域は量感はある程度確保できているが,質が劣る.」
という点でした.

中域は振動板が構成が基本的に同じなのでそこまで違わないと思っていましたが,
Nautilusヘッドの涙滴型エンクロージャーが中域の音質の向上にしっかり寄与していたようです.
低域の振動板は小さい方が制御しやすいと思っていたので,
803の低域は802に比べて「締まっているが,量感に劣る」と予想していました.
803や804のトールボーイ型モデルは,フロア型の800,801,802やブックシェルフの805と比べて
よりシアター用途に適うチューニングが行われた結果なのかもしれません.

ともあれ,総合的に見れば定価80万のスピーカーとしてはかなり高いレベルでまとまっているのではないでしょうか.個人的には今後も愛用したいモデルであります.
(Signatureモデルは所有満足感はありますが,レギュラーモデルに比べてコストパフォーマンスでは不利に感じます.)
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リアスピーカーとして803S導入

2013-11-09 23:57:51 | オーディオ
現在まで使用してきたSignature805に代わり
3wayのサラウンドスピーカーとして803Sを導入しました.

スマートにも見えてますがブックシェルフと比較すると存在感はかなり大きく感じます.


Signature805と比較すると優劣の単純な比較は困難ですが
鳴り方としては低音に余裕があり,音のスケールは確実にアップしています.
802Dと比較するとスケールはやや劣り、振動板の材料の違いが高域の鳴り方に影響しています.

SACDサラウンドや映画のマルチチャンネルの再生をしてみましたが,
どちらも音の臨場感が増し,より前後の音がシームレスになりました.

リアスピーカーに対する以前までの持論として,
低域は指向性に欠けるため,小型~中型で十分かと思っていましたが,
超低域を除く大部分の低域は言われてる以上に指向性を感じることがわかりました.

さらにリア音声に配分されるソースが低域を多く含み,ビットレートが低めであることが多いので
量感に富んだ低音が出るスピーカーに適性があり(ただし超低域の再生能力は不問),
中高域の繊細さはフロントほど厳密に求められないのだと考えを改めさせられました.

フロントが3wayであればリアも3wayの方が望ましいというのが現在の持論です.


あと,フロントとセンターの顔を揃える効果も期待しつつ
802Dのフェイズプラグを交換しました.

現在のシステムの概要
ネットワークプレーヤー(stereo PCM):NP-S2000
ディスクプレーヤー(stereo):SA-13S2
プリアンプ(stereo):SC-11S1
パワーアンプ(stereo+front):MA-9S2×2
フロントスピーカー(stereo+front):802D×2
サブウーファー(stereo+surround):ASW855×2

マルチチャンネルSACDプレーヤー(surround):BDP-S5100
マルチチャンネルアンプ(surround):RX-A3020
センタースピーカー(surround):HTM4 Diamond
リアスピーカー(surround):803S×2

電源システム:Power plant premiere
コントローラー:iPad+iRemocon

コメント (5)
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marantz Remote Appの最新版を使ってみる.

2013-11-08 00:07:02 | オーディオ
NA-11S1を導入する上でネックとなっていたリモコンアプリの難点ですが,
アップデートがなされたことにより,iPad版が使えるようになりました.

どこまで使えるかお手並み拝見.
マランツのネットワークプレーヤーは持っていないのでデモモードを使うつもりでしたが,
YAMAHAのNP-S2000もDenonのDNP-720SEも認識して,実際の選曲に使用することができました.
同じ傘下のDenonはまだしもYAMAHAまで使えてしまうとは。。。
実は汎用アプリだったようです.

iPad版になってブラウジングも使い易くなった印象あり.
そこそこ使えるというレベルでしょうか。
上の階層に戻るときにいちいちウェイト時間があることと
アプリが固まることがやや頻回であったことが
まだYAMAHAのアプリに比べて完成度の劣る印象として残りました.

Asset Libraryが転送時にWAVやFLACに自動変換する機能があるため
ALACのギャップレス機能がなくてもギャップレスはなんとかなるので
NA-11S1も選択肢としては十分入ってくるようにはなりました.

まあでもNP-S2000とNA-11S1でそこまでグレードの違いが無く
DACのグレードもほぼ同じ。
比較試聴もできていないし、
アプリの不満点がないわけではないので
アップグレードはNP-S3000が出てからゆっくり見極めるのでもいいかなあと思ってもいます.
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HTM4Diamond導入

2013-11-02 06:27:45 | オーディオ
海外から発注していたHTM4Diamondが到着しました.

センターだけ最新機種が導入されてしまったわけになります。
従来機種は馴染みやすい家具調ですが,最新機種はスタイリッシュなデザインです.
ターミナルが使い易いうえに,OFC製なのが好印象です.
色はピアノブラックですが,もともとフロントもミッドレンジ周りは光沢ブラックなので
ある程度の統一性は保たれています.



HTM4Sとの比較試聴ですが,
SACDサラウンドではセンターの配分はあまり多くないので,そこまで違いを感じません.
映画ではセンタースピーカーの音の配分が多く,ある程度の鳴り方の違いは感じられました.
シャープな鳴り方は現行機種に分がありますが,
旧機種でもフロントとの整合性に問題は無く,良好な音質ではあります.
映画の場合はソースが合成の繰り返された音なので
原音の忠実性をどこまでも追い求めるものでもないように感じます.
旧機種でも十分機能しているとは思いました.

リアスピーカーについて再テストしましたが,
SACDサラウンドではリアの音の配分が小さく,反響音が主です、
反響音は基本的に高音が減衰し,中低域だけが残っているので,
高域の緻密さよりも,低域の重量感があるスピーカーの方が向いている気がします.

映画では音の移動、位置を表現するときに,
メインの音がしばしばリアからも再生されます.
フロントとの統一性が必要になる鳴り方も多いです.
フロントが3wayであれば,リアも3wayに統一した方がいいように思えます.
映画の合成音の再生であれば,音の解像度が絶対的に求められるわけではないと考えられます。

今の所の暫定的なリアスピーカーに対する私見としては
現在のSignature805のように中低域の正確さを重視した2wayよりは
803S,804Sのような中高域に特別な長所はないものの,
低域の量感に優れた3wayの方が良いような気がしています.
入れ替えの計画を考えています.
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