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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

Dolby atmosのクラシック音源登場

2020-07-14 12:56:27 | オーディオ
標題の通りですが、3Dクラシックというコンセプトでatmosのクラシック音源が登場したようです。


https://www.phileweb.com/news/audio/202007/10/21804.html




まだ聴いていませんがSACD5.0ch音源に高さ情報が付与されたものと考えるとなんとなく想像はつきます。
イロモノにも果敢に手を出すロンドンフィルがやっているのはなるほどと思ってしまいます。
鳴らせないこともない環境は揃っているので興味はありますが、
amazon musicHDを受けられるAVアンプがない(新しめのデノン・マランツだと対応できるのでしょうか)、HDMIで出力できるトランスポートもない、音源も少なすぎる、と3ないのため、現時点では聴ける見込みはありません
amazon musicHD対応機機が思ったよりも出ないなというのが現在の所感ではあります

ソニーのニアフィールドスピーカーに可能性を感じつつも・・・

2020-07-12 04:49:49 | オーディオ
以前から情報自体は何度も流れていたソニーのニアフィールド用ハイエンドスピーカーが発売されたようです。
https://www.phileweb.com/review/article/202007/07/3884.html

ニアフィールドを追求する気はないし足を踏み入れたこともないし試聴する機会もないのですが
デジタル部分も内包したアクティブスピーカーで
FPGAのDSPを使ってユニット毎にディレイをかけてタイムアライメントをデジタル状態または増幅前に調整し、
デジタルでユニットごとにハイパスローパスのフィルタをかけて
デジタル時にスピーカーユニットの特性に応じたイコライジングをかけて結果的にフラットな特性にする

詳細な説明がないのでこれでいいのかわかりませんが、
上記今後高性能スピーカーはこうあってほしいと思っている性質を多く持っているスピーカーな気がします。
そういう意味でかなり未来を感じさせる内容にもかかわらず、
ニアフィールドスピーカーというニッチな部分で勝負に出てきたのは残念です。
大型スピーカーを作ろうとするとプロジェクトの予算がつかなかったのか分かりませんが
是非大型スピーカーで同じコンセプトのデジタルアクティブスピーカーを作ってほしいものです。
欲を言うならスピーカーユニットから内製で作ってほしい。
そういう意味ではもったいないなあと思いつつ今後に期待したいと思います。

オーディオ専用室かオーディオ・シアター室かリビングオーディオか

2020-07-05 01:09:36 | オーディオ
現在のオーディオシアター兼用室も兼用という意味では自分のスタイル(重視度としてオーディオ8:シアター2)に合わせた仕様としてそれなりに一生懸命考えて、それなりの出来にはなってくれているとは思っている。
ただ、一度部屋をゼロから作って使ってみた経験がある中で、未経験のままでは見えてこなかった視点や重要視すべき点などがいろいろ見つかってくる。それをまとめてみたいと思う。

まず第一にオーディオシアター兼用室にすると視聴時以外は出入りをなかなかしなくなってしまうことがある。
視聴覚室なのだから視聴するときだけ使うので何が悪いと言えばそれまでだが、
室内音響を考えるとオーディオルームは広い方がよく、広く場所を取るなら在室時間が長い部屋にしないとコストや面積のパフォーマンスがイマイチになってしまう。本当はもう少し頻繁にこの部屋に在室するつもりで作ったのだが、問題点がいくつかあり視聴する時以外は別の部屋で在室しているのが現状である。

なぜ視聴時以外は入ろうとしないかというと、何より防音仕様により同居人との連絡が取りづらいことがある。
部屋の中に入っていると周囲の状況がまったく分からない。
ならば同居人も同一の室内にいれば良いじゃないかと考えるとそれには多くの難点がある。
シアター環境としてそれなりのクオリティを、と考え天井スピーカー以外は埋め込みでないフロアスタンディングタイプのスピーカーを設置しているが、文字通り四方八方にスピーカーが設置してあるので視聴覚用途以外での居住性が犠牲になる。
特に低年齢の同居人がいるとなかなか目が離せない状況にはなってしまう。

もう一つ原因と考えているのはシアターとしての利用のためにかなり室内が暗くなっていることがある。
窓を多用するとシアターの暗さを作れないだけでなく、室内音響的にも良くはない。
だが外の明るさ、季節感、天気、庭の造園という日々変わりゆく情景を窓から見て音楽を聴ければ、毎回の鑑賞体験もちょっとした変化が毎回生まれることになり、部屋で音楽を聴くときの楽しみが増えてくれる気がする。
窓の大きさは大きい必要もないし、窓には音響処理した扉つけて開閉できる構造が必須だ。窓が見える状態でも音響障害の影響は最小になるよう配慮する必要がある。
そのあたりを配慮すればリスニングポジションの正面には窓があっていいとは思っている。

正面以外にも多少の採光用の窓があっていいとは思っている。シアター兼用という部分をなくせば窓はそこまで忌避すべきものでもない。
響きとして悪影響する場所を避けるという意味ではリスニングポジションより後ろで、座位での耳の高さ(1m弱)よりも高い位置にあると影響が少ないだろう。窓の開閉操作のしやすさも考えると高さ2m前後がいいのかもしれない。
個人的にはオーディオルームの照明はステレオスピーカー付近の照明は暗く、リスニングポジションより後ろが少し明るいと具合が良く感じる。
生活空間としての過ごしやすく在室時間を増やそうとするなら、オーディオルームにも採光用窓は多少つけるべきで採光という意味でも音響への影響度を考える意味でもリスニングポジションよりも後ろで2mくらいの高さにあり、窓の内側に遮音扉をつけてオンオフができると良さそうと言うのが暫定的な私的意見だ。

それに加えて同居人も在室しやすい環境を作るにはどうするかというところだが、リスニングポジション以外にも常設の椅子とテーブルが必要だろう。
ただ、それはリスニングポジションの後ろでいい。
本気で音楽を聴くときはいずれにしろ1人であることが前提条件となるのでスピーカーとリスニングポジションのトライアングルの中には余計なものを置かず、その後ろに置けばいい。
リスニングポジションの後ろは対称性は持たせつつ拡散傾向の反射をしてほしいので、テーブルやチェアに木製やファブリックが多用されたものを使い、家具自体がそこそこ具合の良い拡散体になるように配意すれば共存できるはずである。

だからと言ってリビングオーディオがあるべき姿かというとそれは無理と断言するしかない。
リビングは家のメインの空間なので高価でデリケートなオーディオ機器との共存が難しく、生活空間としての利便性とオーディオルームとしての必要要件とのバッティングが必ず起こる。日用品も室内に増えてしまう。
なので雑多な日用品の使用や管理はリビングダイニングに任せて、物を極力持ち込まない第二のリビングとしての機能をオーディオルームに付与すると良いのではないか。
生活スタイルとしては平日の仕事や学校が終わり、夕食を食べ終え、入浴も終わり、家事が一段落した時間を過ごす部屋、休日の朝食や昼食を食べ終え、家事が一段落した部屋として活用することを想定する。
持ち込むのは軽飲食、スマホ、本くらいを想定する。

まとめると、
オーディオ専用ルームとしての視点だけで作るとオーディオやる時しか使わない部屋になる可能性が高く居住性が両立しづらい。
オーディオシアター兼用室として作ると視聴覚の時にしか使わない部屋になる可能性が高く居住性が両立しづらい。居住性を向上させようとすると特にシアター機能が多く制限される。
リビングオーディオは居住性は高くなり、その部屋の使用時間を非常に長くすることができるが、オーディオ的には数多くの妥協を強いられる。
セカンドリビング兼オーディオルームというコンセプトにして居住性も配慮しつつ、オーディオルームとして追求したい部分を妥協せず追い込む形が良いのではないか。

音楽を聴きたいという気分でなくても行きたくなる部屋で、BGMとしてでも音楽を聴ける部屋、そういう部屋の魅力は今の視聴覚専用部屋を使ってみて気づいた魅力ではある。
自分としてそれを実現する見込みは現時点では全くないのではあるが。