本日も夜に視察。
軒天に塗装がされていた。
もともと白のところに、少し色味の付いた白だが、
ほとんど白から白なのであまり変わった感じがしない。
オーディオルームには横胴縁に吸音層が入った。
釘はコンスタントにしっかり入っているようだ。
天井が高いので足場が作られている。
ここから縦胴縁が入り、もう1層吸音材が入る予定。
今は吸音材が床を除いて存在しているので、吸音層が80%くらい存在している状態。
ここで音を出してみると全然響かない。
他の部屋とこの部屋とで同じ音を立てても、
まったく聞こえてくる音が違う。
オーディオコンポーネントの交換とは変化量の桁が違う。詐欺かと思うような変化。
音が全て吸われてしまうので、自分の声も自然と大きくなってしまう。
なるほど、室内空間での音と壁との関係の密接さを思い知らされる。
特性的には吸音される部屋の方が出力された音がそのまま聞こえるので
装飾されていない正しい音のはずだが、
その音はまったく楽しくない鳴り方だし、
音が死んでいて、自分の声すら良く聞こえないから居心地は最悪である。
やはり、適度に部屋で響いてくれないと音が良くならない。
部屋の反響が聴音に必須の要素になっていたことに改めて気付かされた。
原音再生を至上命題とするピュアオーディオにも適切な部屋の反響音が必要なのだ。
究極の音に必要な部屋ってどんなものなのだろう。
どこかにその一定の究極性に達した部屋があるのだろうか。
昨日の吸音材のなかった部屋の音と、今日の部屋の音。
この違いに直面すると、機器の違いとか馬鹿馬鹿しくなりかねない、
そんな価値観が揺らぎかねない衝撃的な音響体験だった。