モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

デノマラが対応したことで注目があつまるAuro-3D

2017-02-19 03:27:57 | ホームシアター
オーディオシステムの最大のネックであったデータベースの無秩序性が解消され、
ようやく一息ついたところで、
他の状況を調べていたところ、シアター面でもまた新たな動きが出ていたようだ。

Auro-3Dという第3のサラウンドフォーマットがdenon&marantzのAVアンプで
アップグレード対応が開始され(今のところ海外限定)、本格普及の兆しを見せている。

そのコンセプトとしては、水平位のスピーカーにそれぞれハイトエリアのスピーカーをあてがい、さらに真上にトップスピーカーとして1本備え付けるというもの。



海外marantzが今の所対応しているのはAuro10.1という構成


構成だけで言えば、オブジェクトオーディオが出てくる前にAVアンプメーカーの中で流行った
「フロントハイト」「リアハイト」にトップスピーカーを1つ加えた構成と言ったところ。

DTS:Xの一般的な構成がAuro3Dと異なる点は、なんと言っても真上という概念がないこと。
(ただし企業展示で22.2chくらいのをやっているときに真上は付けていたので将来的には実装の可能性は否定できない)
そして各チャンネルにトップを付けるという概念が薄いこと(水平に7つに対してトップが4)あたりなのだろうか。


Dolby atmos(家庭用)はトップスピーカーに対して水平スピーカーとのペアという概念は薄く、
トップスピーカーがハイトスピーカーとは一線を画しているような印象を受ける。
Auro-3Dで言うところのハイトをなくしてトップを複数構成にしたというところ。



それぞれの悪い点を上げるなら
Dolby atmosは家庭用と劇場用で情報量に格差があり、家庭用は本格性を重視していない印象。水平スピーカーとトップスピーカーとの繋がりが合理的でない印象がある。
DTS:Xはatmosと比較してやや準備不足な感があり対応ソフトが少なく、セッティングガイドが不十分で未だにどんなサウンドステージを表現するのか、明確な意志は見えてこない。
Auro-3Dの欠点は何と言っても最後発であるにも関わらず、視聴者の真上のスピーカーというものをPRポイントにした点だ。
真上のスピーカー設置は最高レベルで敷居が高い。何と言っても落ちてきたら視聴者の頭部に直撃するリスクが十分考えられるので素人工事はできない。
プロにやってもらうにしても、向こうも責任が伴うので、重量のあるブックシェルフスピーカーを天井真上に設置するという仕事をやってくれるとは断言はできない。ある程度軽量の天井埋め込み専用スピーカーか10kg以内の小型ブックシェルフしか対応しないという可能性は十分考えられる。
そして自分のようにシーリングライトなど他の設備が入っていて、スピーカーを入れるスペースがないケースも多い。
また、atmosやDTS:XはAuro-3Dのトップに相当する位置のスピーカーを現在のところ定義しておらず、仮にAuro-3Dが普及しなかった場合、他に利用する機会がないという汎用性の難点がある。
また、家庭用の場合高さ情報が一番欲しいのはセンターである。
なぜなら水平のセンターがスクリーン下と低い位置にセッティングされるケースが多いためである。
なのにAuro 10.1chではこともあろうにセンターにはハイトスピーカーを定義していない。
Auro11.1chにはセンターハイトが定義されているようだが、現行機種では対応していない。
ちょっとこの辺りはイマイチ共感し難いところを感じる。

どのフォーマットもまだ発展途上の段階であり、これから完成度が上がってくるのだろうが、
成熟につれて、どのフォーマットも似たような構成に収束してくるのではないかと予想はしている。

個人的には壁掛けスピーカーが余っているので、ハイトスピーカーを増やした構成が一般的に利用できるのは大歓迎ではある。
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ミュージックライブラリの整頓が一服

2017-02-15 21:42:13 | オーディオ
以前より少しずつ進めていたライブラリのタグ整理がようやく完了した。
重複曲を整理して18000曲ちょい。
決して多い部類ではないだろうが、1ヶ月以上かかった。
埋もれていた録音の存在を知る機会になるというメリットはあったものの、
作業自体はあまり楽しいものではなく、途中で投げ出しかけたりもした(笑)。

苦労した甲斐もあって、だいぶ楽曲へのアクセス性が改善した。
「デュトワ」・「モントリオール管」の「ラヴェルの管弦楽曲集」から
「ダフニスとクロエ」の「全員の踊り」を探すときを例に挙げてみる。


↑は以前のライブラリ。
作曲者ごとに検索できるが、積極的に聴くことがない作曲家も沢山並んでおり、
下の方(TchaikovskyやStravinskyなど)までスクロールして見つけるのが面倒。


↑整理後のライブラリ。
タグ整理の際に、自分があまり聴かない作曲家には最初にxを付けることで下に追いやった。
聴かない作曲家の情報を消したり、「その他」に分類すると、誰の作曲か知りたいときにわからないが、
頭にxと付けるだけなら、調べることができるし、積極的に聴くようになったらxを外せば検索しやすくなる。
xとついていない作曲家は80前後に調整した。


↑以前のライブラリ。
アルバム単位で検索する設定だが、アルバムに何が入っているのか分からないアルバムは無視されがち、
そもそもクラシック系のアルバムはタイトルを暗記していないことが多く、アルバムアートがないと本当にわからない。


↑タグ整理後。大体は作品毎に分類した。
項目としては「グループ化(contentgroup)」を使用。(asset upnpでは「style」の項目と認識される)
一部の多作な作曲家は厳密に作品毎に分類すると探しにくくなるので、あまり有名じゃ無いピアノソナタや小品などはまとめたりしている。
その辺りは検索のしやすさで調整。
グループの下のツリーでアルバムアーティストを選べるようにした。
演奏者や交響曲では指揮者、協奏曲ではソリストなど、検索として一番必要な情報だけをピックアップする。


アーティストにはソリスト、指揮者、オーケストラを列記する。再生中画面にはそちらが表示される。


アルバムアーティストは簡潔にしたことで指揮者毎の聞き比べがし易くなった。



↑以前のライブラリ。長押しして曲名をしっかり調べないと、どれが「全員の踊り」か確認できない。


↑整理後のライブラリ。表示スペースが限られていることを想定して、最も見たい情報を最初に表示し、それ以外を後ろに配置し直した。
これで長押ししなくても一目で「全員の踊り」がどのトラックかわかる。
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