モッチリ遅いコメの距離感

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真空で断熱と防音を達成するガラス窓

2021-06-10 21:00:20 | 注文住宅全般
プラズマディスプレイ製造技術から生まれた真空断熱窓。パナソニックとエクセルシャノン
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1318578.html

少し前のニュースだが割とエモい商品だったので記事にすることにした。
エクセルシャノンは樹脂サッシ専業メーカーで断熱性の高いガラス窓を販売している。
パナソニックが言わずと知れたAV機器を含め幅広い家電を販売する総合家電メーカーである。

その2つがコラボしてパナソニックのプラズマディスプレイの製造技術を使用して高真空の複層ガラスを製造し
それをトリプルガラスの1枚として使用し、高断熱と防音性を備えたガラス窓を実現したのが今回の製品とのことだ。

ガラス窓とはいえオーディオビジュアル好きとしてはかなりエモい仕様の窓になっている。
ほぼ高断熱住宅の壁と同レベル断熱性を薄いガラス窓で実現しているだけでなく、-35dBという遮音性の高さも壁と同等レベルで実現している。
そしてそれを実現している技術が高真空を作り出すことにより得られているというのが感心する。
音響関連で消音する際に理想的なソリューションは真空であろうと思われるが、その活用が困難であった。
防音のボトルネックとなる窓ガラスで真空を実現することで弱点を克服するというのはなかなかワクワクさせられる技術である。
そしてその高真空のために応用されているのがプラズマディスプレイの製造技術というのがときめきを感じる。
今でも我が家では現役で活躍しているプラズマテレビであるが、世からは続々と姿を消している。
プラズマディスプレイが転生した姿として高断熱窓ガラスがこれからも生き続けてくれるのは素敵なことだ。
真空は空気が漏洩したら性能が一気に落ちるので、長期的な性能維持に不安を感じてしまいがちだが、パナソニックのプラズマテレビの技術をそのまま使うことでそれを解消している。
窓ガラスの長期使用レポートがない時点でも世に大量に出ているプラズマテレビが長期利用できている実績があるので、信頼性をある程度期待できるというのもポイントが高い。

断熱や防音性の数値としてトップクラスであることは確かだが、
これが4枚や5枚の複層ガラスで達成したとしたら、それに大して興味は惹かれない。
パナソニックのプラズマテレビの製造技術で高真空を実現して高断熱高遮音を実現しているからこそ興味深いのである。
やっぱりコンシューマー製品はただ高性能だけでなく心惹かれるテクノロジーや素材を利用しているというポイントも欲しい欲しくないの判断に大事な要素なんだなと改めて思わせる。
コメント
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