ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・5

2013-01-30 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward
 長い間、危ない橋を気付かずに渡っていた。今まで何とかそれで済んできたがこれからはそうはいかないだろう。自分の人生も残り少ない2~3年、刑務所内で過すことは出来ない。かといってスタッフを止める事は出来ない、だとしたらまず安全を第一に考えていかなくては。今回一年ぐらい我慢すれば何とか100万円ぐらいの出費で出所出来そうだ。その後カトマンズに戻って、ちびちびスタッフをやって無理のない生活をしよう。
 あるアフリカンが200ルピー貸してくれた、何故なのか。フィリップスは冬用の着る物から弁護士の件やスタッフのこと等助けてくれている、それらはすべて何らかの見返りを当然考えてのことだ、彼らに親切心などない。それはそれでいい、フィリップスの裁判と弁護費用は全部で1000ドルぐらいだろう。奴が今ぼくに用意してくれているスタッフは刑務所内外のアフリカン・ドラック・シンジケートから流されている。奴から受取ったスタッフの代金はいずれ大使館に日本から送金、保管されるぼくのお金で支払う。麻薬売買で刑務所に入りその客から出所費用を稼ぎ出す、支払い能力のある客は大事にされる、金づるは麻薬だけなのだから。合理的な考えだ。
 日本のことは如何なっているのか情報が欲しい。どうしても早く大使館員と会いたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャンキーの旅      ... | トップ | ジャンキーの旅      ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

3章 デリー中央第一刑務所No2Ward」カテゴリの最新記事