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保釈・・・8   マリーの面会

2016-01-06 | 5章 デリー中央刑務所  保釈

マリーが大使館からの5日付手紙をぼくに渡してくれた。短い文面だが確認をする、じっと手紙を読んでいるぼくに
[何て書いてあるの?] 
[うん 良い知らせだょ、フィリップスを呼んでくれる]
十五万ルピー支払いの準備が出来た事をフィリップス、マリーに伝えた。
「今日これからバクシ弁護士に会う、明日の約束は取れるだろう。彼も早い決着を望んでいる、同行して大使館に行くことになるだろう。弁護士への支払いが済めば裁判の動きが早くなる。判決文が出るのも早いだろう、至急、日本からの送金の手配をしてくれ。バクシ弁護士が裁判官から得た感触では保釈預託金は約4ラークだと言っている。この件については裁判所から預託金預り証明書が出され不正の心配はない」
 今回、五千ドルの送金は済んでいる。現在、大使館に保管されているぼくのお金は約3ラーク。日本からの送金一万ドルは必要ないが、保釈後の生活費やシンジケートへの支払い等を考えれば度々、大使館口座を使う煩わしさを避ける意味を含めて大使館への依頼は一万ドルとした。

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