ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

保釈・・・13    大使館の面会

2016-03-08 | 5章 デリー中央刑務所  保釈

ドクターは書類に目を通していた。暫らく待っているとドクターの問診が始まり続いてベッドの上に横になるよう指示を受けた。ドクターはぼくの胸に聴診器を当てたり打診していたが後はシスターに血圧と脈拍数を調べるよう指示していた。診察はその程度で特別な検査などはなく終った。
 病院の外に出て護送車の近くで他のインド人の診察が終って戻って来るのを一時間以上も待っていた。大した検査もなく何故、外の総合病院まで来る必要があったのだろうか。こんな事で保釈まで進めるのか、ぼくは多少心配になった。今日の診察内容から考えられる事は単なる内臓疾患ではなさそうだ、心臓とかの呼吸器系統ではないだろうか。バクシ弁護士は次の一手をどんな風に打ってくるのか。

   9月14日(木曜日)
 大使館の面会。話の中心はバクシ弁護士に既に十五万ルピーが支払われている以上、保釈に向けて具体的な動きがある筈であるとして保釈の進め方、具体的な手段方法の説明を大使館は求めてきた。又、弁護士に支払った金額の内十万ルピーは裁判所への保釈預託金のアドバンスとあったが支払われていれば裁判所発行の預り証明書がある筈だがそれはどうしたのか、そして最後に選任弁護士は面会に来ているのかと問われた。何とも不甲斐ない自分に気付いた。大使館に言われればその通りであった。

   
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