正面は水飲み処。壁が深い青から上にいくに従って薄い青に、そして真っ白け。概ねどこもこんなお化粧。
左右の写真、色の濃淡が随分違います。時間が経過して薄くなったのか、淡い色が好みだったのか。その答えは塗りびとに聞かなければ分からない。
この街、なぜこんなに青いの。旅に出る前から青い町があることは承知していたのでしたが、あちらもこちらもこんなに青いとは。この青の由来を調べてみました。 イベリア半島から追放され故郷を失ったユダヤ教徒やイスラム教徒がこの地に定住したそうです。ユダヤ教徒たちは、青色がユダヤ教の神聖な色とされていることから、街を青く塗っちゃったんですって。一方では「虫よけのため」とか「家の中がまぶしくないように」とか諸説あるようですが、観光地として知れ渡った現代の世では、観光のために一生懸命塗っているのかもしれない。 あるいは「隣が青だからうちも塗るんだ」と言って競っているのかもしれない。
民族衣装ジェラバをまとった男性の後姿をとらえました。朝早いからでしょうか、人がいません。子供たちは学校でしょうが、幼児もいません。静寂シャウエンなのです。写真にアクセントがほしい。私たちの仲間ではつまらない。現地住民、特に子供がほしい。でも、なかなかそんな出会いはなかったのです。
ウタハマム広場には青色はほとんどありません。お客さんも私たちのグループだけ。そうなんです街中に観光のお客さんが少ないんです、というかいないんです。