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世界の彼方此方へ行きたい

気ままな旅の様子を綴っていきます

気の向くままに、旅の様子を載せていきます。

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ジェノサイド(2010東アフリカNo.32)

2011-01-16 | アフリカ

  中華レストランでの昼食を済ませて、ルワンダの歴史がいっぱい詰まったジェノサイド・メモリアルセンターを訪ねます。
 ジェノサイドとはなんぞやと調べてみました。「一つの人種.民族.国家.宗教などの構成員に対する抹殺行為をさす」と書いてありました。元はナチス・ドイツのユダヤ人虐殺に対して使われたため、大量虐殺の意味で使われるようですが、その手段はともかく要は相反するものを排除するということなんでしょう。「過ちは二度と繰り返しません」の広島・長崎の原爆資料館と同意のセンターなんです。
でも、こちらは同じ国民が相対した殺戮ですから深刻です。1994年の民族間紛争による犠牲者は、わずか3ヶ月間で80~100万人といわれている。センターの周りには、この町の犠牲者258千人の遺体が埋葬され、館内には、写真や関係資料が展示されていました。
 写真撮影は御法度でしたが数々の展示品をみていると、広島・長崎がよみがえりますが、こちらは爆弾ではありません。仲間の殺し合い。女、こどもかまわずの抹殺行為ですからたまりません。写真で見る惨さにいたたまれませんでした。

 









 「牛の飼育頭数によって民族が分けられた」館内ガイドさんの説明です。第一次大戦後この国の統治がドイツからベルギーに変わってからとのこと。牛10頭以上はツチ族、それ以下はフツ族 そのツチ族は国民の14%、ベルギーは少数の彼らを優遇したという。これ、ほんとにガイドさんの説明なんですよ。親戚や兄弟が牛の頭数によって異民族になってしまう。毎日平和に暮らしていた隣人と、ある日突然、族としての隔たりができてしまう。馬鹿な・・考えられないことでしょう。

   添乗員を介してしつこく質問してもらったんですが、納得いく答えは帰ってきませんでした。こうして旅日記を書きながら、調べているんですがどこにも牛10頭でなんてこと書いてありません。この国自身の歴史としてどんな形で残っていくのでしょうか。ベルギーを悪者にしているのかな、なんて邪推してしまいます。

 

 メモリアルセンタ-で、悲惨な歴史を学んだ後に、近代的なホテルのベットに身を沈められるのは、平和な国、アフリカで一番治安のよい国のひとつといわれるまでになったたまものでしょうか。

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