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2011年11月28日(月)
独“反原発”2万人
福島事故被災者があいさつ
【ダネンベルク(ドイツ北部)=坂口明】ドイツ北部ゴアレーベンへの放射性廃棄物搬入に反対し、脱原発を訴える集会が26日、同地の西20キロのダネンベルクで開かれ、ドイツ各地から約2万3千人の市民が参加しました。東京電力福島第1原発事故の被災者もあいさつしました。
2人の子どもと壇上に立った西片(にしかた)嘉奈子さんは、放射能汚染の深刻さを知り、6月までとどまっていた福島市から山形県米沢市に自主避難したことを紹介。「子どもの未来のため、原子力のない世界のために行動したい」と涙声で語りました。
福島県田村市で有機農家をしていた大河原多津子さんは、「ふたたび農業ができるように、決してあきらめず、原発ゼロに命をかけたい」と訴えました。
ゴアレーベンは1977年に旧西独の放射性廃棄物の最終処分場の候補地とされ、現在は中間貯蔵施設が置かれています。フランスの再処理工場から放射性廃棄物が列車で搬入されることを受けて、24日から抗議デモが始まり、28日まで行われます。
26日の集会には、地元農家が約100台の大型トラクターで行進して参加。各地から約300台のバスが連なり、会場となった休耕地を埋めました。