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にしみの鉄道情報局付属ブログ

姫路モノレール

2021-07-29 | 鉄道


1966年開業1974年休止1979年廃止の姫路モノレールですが、姫路駅や山陽本線交差部などは休止後すぐに撤去されましたが、それ以外の多くの設備が撤去されず長年放置されてきました。その後唯一の中間駅の大将軍駅、軌道桁などは老朽化が進み撤去されましたが、終点の手柄山駅はほぼそのまま残っていて、現在手柄山交流ステーションとして、公開されています。


連結部はホロがあって車両間で通り抜けができる構造になっていました。


駅構内には当時の広告と推定されるのもがそのまま残っています。広告主がいまでも健在なので、おそらく許可を得てそのまま展示しているようです。




車内はボックスシートで、天井には昔なつかしのファンデリアが付いています。


姫路モノレールは手柄山で開かれた博覧会の観光路線として運行を開始したため、運行時間帯は短く、9時から17時までの運行でした。そのため、乗客数は少なく博覧会終了後は常に赤字が続き、1974年に休止される一因になっています。



姫路モノレールの技術展示もされています。また姫路の交通ということで2010年に廃止された市営バスの展示もあります。



この姫路モノレールの短期間での運行休止の致命傷になったのが、ロッキード式を採用していたことで、姫路以外では小田急向ヶ丘遊園モノレールに例があるのみです。モノレールはゴムタイヤを用いることが多いのですが、通常の鉄道と同じ鉄のレールと車輪を使っています。
日本ロッキード社が解散して、補修部品供給が困難になり、累積赤字と合わせて運行が困難になったようです。小田急の方は、鉄道と親和性が高いため、部品を内製しており2000年まで運行を続けています。

撮影 2021年7月24日
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