さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

八朔の特徴を活かした加工品 「フルーツビール」の魅力と作り方

2021-07-04 13:30:14 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、和歌山県が全国1位の生産量を誇り、150年以上の歴史を持つ「八朔」の歴史と生産量の変化を取り上げた。
酸味が強くほろ苦さがあることから、近年、生産量を伸ばしてきた他の春柑橘の台頭を許し、ピーク時の6分の1程度まで減っている。
発祥の地である広島県などでは、歴史ある八朔を後世に残そうと、特徴を活かした加工品の開発に乗り出している。
今週は、八朔を使ったフルーツビールと、その作り方を紹介したい。


【写真】琥珀色に濁る「フルーツビール」

フルーツビールとは、発酵後のビールにフルーツの果汁を加え貯蔵タンクで熟成させたもので、アルコール度数が低めに設定された発泡酒。柑橘に加え、桃、マスカット、イチゴなど種類は様々。
八朔は特徴である爽やかな香りとほろ苦さがビールとマッチしていることから、フルーツビールの原料としてふさわしいという。

フルーツビールの場合、貯蔵タンクで熟成するという工程があるが、市販のビールを使い家庭で作ることも可能。ビールのなかでも、上面発酵酵母を使った「エールビール」と呼ばれるものがおすすめ。
エールビールのフルーティーな香りが八朔の爽やかさで更に引き立ち、ほろ苦さが後味を良くしてくれる。
果汁を絞って入れるのもよし、輪切りに切ったものを10分程度浮かべ、サワーのようにするのもよし。ビールと果汁の比率は味見をしながら好みに合わせて調整してほしい。

広島県では特産のレモンと八朔の果汁を使ったサワーを開発し、全国のコンビニチェーンで販売されるなど、八朔を使ったお酒を楽しむ機会が増えてきた。
まもなく夏の到来。冷えたビールやサワーが美味しい季節。柑橘を使った爽やかなお酒を探してみては。

(次田尚弘/和歌山市)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全国1位の生産量 150年の歴... | トップ | 柑橘の魅力を余すことなく活... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

WAKAYAMA NEWS HARBOR」カテゴリの最新記事