さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

身近な無人島「友ヶ島」 日常を忘れられる豊かな空間

2021-01-10 13:43:21 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、総合公園化で交流人口の拡大をめざす「スカイタウンつつじが丘」の取り組みを取り上げた。
今週は進路を西に変え「友ヶ島」の歴史と魅力を紹介したい。


【写真】4つの島で構成される「友ヶ島」。左が「沖ノ島」。

友ヶ島は紀淡海峡に浮かぶ「地ノ島」「神島」「沖ノ島」「虎島」の総称。
いずれの島も無人島であるが、沖ノ島は加太港から航路で繋がっており、風光明媚な瀬戸内海国立公園の一部として多くの観光客が訪れる。

かつて紀淡海峡を防衛する目的で作られた「由良要塞」の友ヶ島地区に位置し、沖ノ島と、隣接する虎島には合計5つの砲台跡や弾薬庫跡、聴音所跡などが残る。
近年、これらの遺構がジブリアニメの雰囲気を味わえると話題になり、若者を中心に他府県や海外から訪れる観光客が増えている。

沖ノ島にはこれらを巡るハイキングコースが整備されている。所要時間は2時間から3時間。神秘的な要塞の遺構を見ながら、緑豊かな自然に触れ、コバルトブルーの海を眺められるコースは、日常を忘れリフレッシュできる。
加太港から船で20分とはいえ、離島に居るという特別な感覚もあり、非日常的な体験をしたい方におすすめである。

明治5年に日本で8番目に作られたとされる洋風建築の「友ヶ島灯台」は現在も稼働。歴史的・文化的価値が高く、海上保安庁が最も価値が高いとされるAランク(全国で23基)に指定した保存灯台。これも見どころのひとつである。

広い芝生ではキャンプができ、夏場は磯遊びができる場所もあり、日常を忘れられる豊かな空間。
身近な無人島を満喫してほしい。

(次田尚弘/和歌山市上空)



2018年11月に訪問した友ヶ島の写真です。


ラピュタ:加太港


友ヶ島・野奈浦桟橋


第3砲台跡:友ヶ島における最主力砲台




展望台からの景色




旧海軍聴音所


灯台


子午線広場


第2砲台跡:敵艦に対して真横から砲撃を加えるべく設置された要撃砲台


ともがしま:野奈浦桟橋

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