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秀忠公の産土神 「五社神社・諏訪神社」

2017-06-11 13:36:18 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では浜松市で生まれた第2代征夷大将軍である徳川秀忠の産湯として使われたとされる「誕生井戸」を取り上げた。
今週は秀忠公の産土神(うぶすながみ)として信仰を集める「五社神社・諏訪神社」を紹介したい。


【写真】「五社神社・諏訪神社」

産土(うぶすな)とは人の出生地の意味で、一般的に産土神とは生まれた土地の守護神をさす。
浜松市の中心市街地に位置し浜松城まで直線で約500メートルに位置する五社神社・諏訪神社はこの地で生まれた秀忠公の産土神として崇拝されてきた。

五社神社は家康公入城前の曳馬城(浜松城)主であった久野越中守が城内に創建したとされ、秀忠公誕生を機に現在の場所に社殿を造営し遷座(御神体を他の場所へ移すこと)。
寛永11年(1634年)、3代将軍の家光公が参拝の際、改めて社殿が造営され寛永18年(1641年)に竣工。国宝に指定されるも、昭和20年、先の大戦による戦災(浜松大空襲)で焼失している。

諏訪神社は延暦10年(791年)坂上田村麻呂により創建され、秀忠公誕生にあたり五社神社と同様に社殿を造営したという。
家光公により現在の地に社地を移し、五社神社と時を同じくして竣工。国宝に指定されるも戦災により焼失している。

昭和37年に両社は合祀され「五社神社・諏訪神社」として現在に至る。
いずれも相殿として家康公を御祭神とし、子守り、子育ての神として崇拝され、安産祈願の祈祷や御守りを買い求める参拝者も多く、七五三の時期にも多くの親子で賑わう。

浜松駅から北西へ徒歩約10分。筆者は語り部さんのすすめで今秋誕生予定の実兄の子の安産を祈願した。
徳川家のような末長い発展と子孫繁栄に肖りたい。

(次田尚弘/浜松市)

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