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トリプルネガティブ乳癌幹細胞の新たな手がかり

2015-11-11 06:40:33 | 
New breast cancer stem cell clues may help develop therapeutics

November 5, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/11/151105143541.htm

ボストン大学医学部の研究者は、基底細胞様乳癌/basal-like breast cancer/BLBCに関与する重要な調節経路を新たに発見した(BLBCは『トリプルネガティブ』とも言われる)
この経路は効果的な治療を開発するための標的として働く可能性がある
この研究結果はMolecular Cancer Research誌で発表される


特定の分子を標的とする抗癌剤はいくつかの乳癌で治療の選択肢となるが、BLBCは一般的にそうした抗癌剤に反応しない
加えてBLBCは特に悪性で急速に転移する傾向があり、臨床的な予後は全体的に悪い

このサブタイプの悪性の性質は、この腫瘍にしばしば癌幹細胞/CSCの量が多いためであるかもしれない
CSCは腫瘍の再発と進行、転移と薬剤抵抗性を促進すると考えられている


Sam Thiagalingam, PhDの指導下にあるボストン大学医学部/Boston University School of Medicine (BUSM) の研究者たちは、
BLBCによって分泌されるペリオスチン/periostin (POSTN)というタンパク質が異なるシグナル伝達経路を活性化することにより癌幹細胞を育てて支えることを発見した

ペリオスチンは多くのBLBC細胞の表面に存在する特定のインテグリン受容体を通じて作用する
研究者がペリオスチンかインテグリン受容体のどちらかを妨害するとCSCは劇的に減少し、癌細胞が腫瘍を形成する能力は損なわれた
また、ペリオスチンレベルが高いBLBCは、重要なサイトカインの増大と関連があった

「これらの研究結果は、BLBC細胞が『癌幹細胞を支えるための局所的な微小環境』を確立する能力を生まれながらに持つことを示唆する」
BUSMで遺伝学・ゲノム学・内科学・病理学・臨床検査医学Laboratory Medicineの准教授/associate professorであるThiagalingamは説明する


Thiagalingamは、ペリオスチンレベルの高いBLBC患者が臨床的な予後の悪さと関連することに言及する
「このことは、BLBCにおいてペリオスチンが臨床的に関連性がありrelevant、バイオマーカーや治療の標的として利用できることを意味する」

しかしながら、BLBCや他のいくつかの癌でこの戦略を使える可能性は存在するものの、現時点ではat this timeまだ評価すべきことが残っているという
「結局、癌幹細胞を殺すことはBLBCと戦うことに向けた実用的なアプローチを表す
ペリオスチンシグナル伝達の阻害はそれを達成achieveするための一つの方法になるかもしれない」
Thiagalingamはそのように付け加えた


http://dx.doi.org/10.1158/1541-7786.MCR-15-0079
Tumor Cell-Derived Periostin Regulates Cytokines That Maintain Breast Cancer Stem Cells.

乳癌幹細胞の維持にはペリオスチン-インテグリンβ3というシグナル伝達軸が必要である

腫瘍細胞に由来するペリオスチン(細胞外マトリックスの構成要素でもある)と、それに相応して合致するcognate受容体のインテグリンαvβ3は
BLBC細胞系統のサブセットで発現が高く、癌幹細胞が豊富な集団でも高いことを我々は発見した

ペリオスチンはERKシグナル伝達経路を活性化する
そして、ペリオスチンはNF-κBを介するIL-6とIL-8の転写を調節し、下流のSTAT3の活性化を制御する

CSCによって産生されるペリオスチンは、インテグリン受容体の活性化ならびに重要なサイトカインの産生を通じて、幹細胞状態を強めるreinforce



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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/05/150512124142.htm
EMTにおけるインテグリンβ3サブユニットの発現は癌が原発巣から転移するために必要